アラブ連盟へのシリア復帰、米英が批判 内戦めぐり
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB080EE0Y3A500C2000000/
『アラブ連盟が参加資格を停止していたシリアの復帰を7日に決めたのを受け、米英が批判を強めている。米国務省の報道官は同日、「シリアがこの時期にアラブ連盟復帰という恩恵を受けるのは適切ではない」と反対の立場を示した。シリアのアサド政権が同国で続く内戦終結へ向けて必要な措置をとるか疑問視した。
欧米諸国は反体制派への弾圧を続けるアサド政権に対して経済制裁を続けている。同報道官はアラブ諸国とシリアの安定に…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『同報道官はアラブ諸国とシリアの安定に向け目標を共有しているとした一方、「シリアへの制裁は続ける」と話した。
中東エリアなどを担当する英国のアーマッド外務閣外相はツイッターで「英国はアサド政権との関与に引き続き反対の立場だ」と述べ、アサド政権がシリア国民に対して「(不当な)拘束や拷問、殺害を続けている」と批判した。
アサド政権が2011年に始まった内戦で反体制派を弾圧したのを機に、シリアは同年からアラブ連盟への参加資格が停止されていた。アサド政権がイランからの支援を受ける一方、サウジアラビアなどアラブ諸国は内戦当初に反体制派の支援にまわっていた。
サウジはイランと3月に外交正常化を決め、シリアとの関係改善も進めている。英BBCなどによるとシリア外務省は声明でアラブ連盟の決定を「大きな関心を持って」受け取ったとし、「より一層のアラブ諸国との協力とパートナーシップ」を呼びかけたという。』