激戦地でロシア兵2万人死亡、半数がワグネル 米政府

激戦地でロシア兵2万人死亡、半数がワグネル 米政府
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『【ワシントン=坂口幸裕】米政府高官は1日、ロシアが侵攻するウクライナ東部ドネツク州の最激戦地バフムト周辺で2022年12月以降に2万人以上のロシア人が死亡したとの推計を示した。その半数がロシアの民間軍事会社「ワグネル」の雇い兵だと明らかにした。

ロシア軍は猛攻をかけているバフムトの陥落に至っていない。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は1日、記者団に「バフムトでの大規模な攻勢は…

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『記者団に「バフムトでの大規模な攻勢は失敗した。ロシアは高い代償を伴った」と述べた。

2万人の死者を含む死傷者は計10万人ほどに達し、軍事品の在庫を使い果たしたとも指摘。ワグネルはロシアの刑務所から採用して戦地に派遣しており、犠牲者の多くは元囚人だったとの認識を示した。

カービー氏は「十分な戦闘訓練や指導などがないまま、戦地に送り込まれた」と話した。ウクライナ側の死傷者については言及を避けた。

ロシア軍を支えるワグネルの部隊はバフムト攻撃の主力部隊になっている。創始者エフゲニー・プリゴジン氏は4月29日公表のインタビューで「弾薬が補給されなければ、恐らく部隊を撤退することになる」と語った。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は22年11月、同年2月のウクライナ侵攻開始から11月までに10万人超の死傷者を出したとの見方を示している。

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