誰も幸せにならない、中国のデフレ

誰も幸せにならない、中国のデフレ
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『中国では天候不順による不作が伝えられ、色々なものが物不足でインフレしていそうですが、実はデフレの真っ最中です。その原因は、収入の減少。最近、中国の工場が募集した工員の時給は、120円程度です。武漢肺炎前の1/6程度まで給料が減っているので、買いたくても食料が買えません。その為、保存の効かない野菜や食料品を中心に、売るために値下げが起きてます。つまり、デフレ・スパイラルというやつです。

投資対象であり、中国のGDPの源泉である不動産価格も、とうとう役所が「参考価格」と称する公示価格を、不動産開発業者の希望販売価格と別に表示するようになり、その価格が大体、半額程度なのだそうです。役所は土地を貸し出した時に、販売予定価格で計算した税金を徴収しているので、不動産の高騰を抑える為に、無理矢理統制価格を付け始めたのです。この価格で買う義務はありませんが、銀行で不動産ローンを組む時に、貸出の基準になるのが、この「参考価格」になります。つまり、頭金を今までの何倍か積まないと、そもそもローンが組めません。これによって、不動産投機を抑制しようというのが、役所の狙いです。

再稼働を始めた、各種工場も、状況は同じで、仕事が減っているので、利益がでなくても、経費分を稼ぐ為に安い価格で仕事を請けます。これが、日常化すると、工員の賃金も、雇用を維持する為に、下げざるを得ません。他所の工場も、こっちの都合に関係なく値下げして、仕事を請けるからです。つまり、今、中国は、物凄く悪性のデフレに見舞われています。それと、同時に、何かしらの利権を持っていて、そもそも金持ちの階級は、武漢肺炎対策が終息したので、今までのストレスを発散するよに、高価な買い物に走っています。それを、SNSで見せびらかすので、度々炎上します。調子に乗ったバカ息子やバカ娘が、親が不正行為をして稼いでいる事を、自慢げにSNSで暴露してしまい、官憲に捕まって、人生が終了してしまうケースも出ています。

つまり、モノの値段が下がっているのに、それ以上に生活の基盤が壊れているので、安いものしか売れず、利益を度外視して、売るために値下げをせざるを得なくなっています。これは、誰も幸せになれないデフレです。気に入らなければ、工場を辞めても、すぐに次の就職先が見つかった、10年くらい前とは、社会の状況が一変しています。日雇いの仕事を求めて、都会に出てきた人達は、そのままホームレスに。そもそも、宿泊費なんて持っていないからです。昔は、それでも、直ぐに手配師から仕事を貰えて、寮に住み込みで働けました。今は、手配師がいません。

中国全体で、宅配などフリーターとして働く人数は8000万人とも言われ、不安定な非正規の仕事で、日々の生活費を稼いでいます。女性ならば、お客さんと一緒にカラオケ・ボックスで歌を歌う、ホステスのような仕事に「大卒以上」の学歴を募集しています。宅配も、おしなべて学歴は、高いです。学歴が高ければ、人生の競争で有利に立てると考えた親が、無理を重ねて、子供を大学へ入れたからです。それでも、卒業即失業者になる大学生が多いので、文化大革命の時のように、若者を農村に送り込んで、農業をやらせる政策を進めています。昔と違うのは、強制ではなく、一応、選択肢として勧めている点です。

また、中国の銀行が、預金者の金を勝手に使ったり、行員が使い込んで無くなっても、責任を取らなかったり、それを裁判所が認めたりした為、国内の金融において、信用不安が起きています。買ったはずの不動産が、途中で工事が放棄されたり、新築のマンションの床が、叩いたら割れたり、社会のあらゆる場面で、信用が崩れています。よって、投資して産業を起こすようなリスクを冒す人も減っていて、社会の活力も失われています。そして、度重なる傲慢な発言や、国際協定を自分の都合で守らない態度から、海外からの信用も失っています。金をばら撒けば、馳せ参じる国はありますが、そりゃ、金の力で集めた家来であって、友好国じゃありません。

まぁ、それでも鼻息だけは荒いのが、思想が優先する共産国の特徴です。「~でなければ、ならない」で、政治を行うので、報告書は捏造した数字だらけになって、まったく信用ができなくなります。捏造がバレれば、処罰されますが、悪い数字を正直に書いても処罰されので、どっちでも同じだからです。それなら、嘘を突き通して、出世できるなら、した方が良い。ある程度の地位までいけば、何をしても文句を言われなくなるので、バレる心配すらする必要が無くなります。

例のフランス駐在の中国大使みたいに、マクロン大統領がちょっと甘い態度を見せると、すぐに調子に乗って大言壮語するのが、チンピラ気質の中国外交です。本国の連中も大差無いので、甘い顔は禁物です。その代わり、基本的に芯が無いので、相手が手強いと感じると、絶対に手を出してきません。中国の強さというのは、相手との相対的な位置で決まるので、発展途上国には、やたら傲慢で、武力で叶わない国には、実にへりくだった態度を取ります。まぁ、それが大陸風という奴なのでしょう。それで、自分が偉いと思えるから始末に悪いのです。』