ウクライナ軍、5月にも大規模軍事作戦か 米紙報道

ウクライナ軍、5月にも大規模軍事作戦か 米紙報道
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cf603d98c4d140fe0bac071083ae4cf8888c0c8

 ※ 今日は、こんな所で…。

『米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は24日、米当局者の話として、ウクライナ軍が早ければ5月にも大規模な軍事作戦を始めると伝えた。作戦は、アゾフ海沿岸を含むウクライナ南部で展開される可能性が高いという。

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 同紙によると、ウクライナ軍は作戦に向け、計約5万人の兵力を持つ12部隊を4月末までに準備しており、そのうち9部隊を米国と北大西洋条約機構(NATO)軍が訓練したという。米当局者は同紙に対し、米国やNATO加盟国が作戦に向け、ウクライナ側に多くの火器や弾薬を供給したと主張。その上で、今回の作戦が決定的な成功を得られない場合、欧米諸国はウクライナへの支援を減少させ、ウクライナには紛争を凍結、または終了させるため、ロシアと真剣に交渉するよう圧力がかかる可能性があると指摘した。

 一方、ウクライナ軍広報官は25日、ウクライナ側が過去3日間で、ロシア軍が占領しているウクライナ南部ヘルソン州のドニエプル川東岸で「目覚ましい戦果を挙げた」と述べた。露軍の戦車や戦闘用車両、対空防衛システムなどに打撃を与えたと主張し、近い将来、さらなる攻撃を仕掛けることを示唆した。

 米シンクタンク「戦争研究所」は22日、ウクライナ軍がドニエプル川東岸に一定の陣地を構え、補給路を確立した可能性があるとの分析を発表している。東岸は軍事作戦の目標地域の一つとみられている。【エルサレム三木幸治】』

『佐々木正明
佐々木正明
1日前

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト
報告

ウクライナ軍の反転攻勢の時は迫っている。

東部での攻防が注目されているが、この反転攻勢は南部のロシア支配領域の奪還を目標としている。

本格的な地上戦を前にその準備段階はすでに始まっている。

南部ザポリージャ州では、現地のパルチザンの情報をもとに露軍の弾薬庫などが次々に破壊されている。昨秋のヘルソン州奪還の前の状況が再現されている。

南西部ヘルソン州では渡河が困難とされてきたドニプロ川河口域で、西岸から東岸へとウ軍部隊が進行し、すでに東岸地域に陣地を確立したとみられる。

戦争研究所の分析では、東岸の一部がウ軍の奪還地域に色が変わっている。抑止する露軍の火力が著しく低下しているらしい。

戦争長期化が予想される中、この反転攻勢はさらに長期化を助長させるのでは意味がない。
戦争の分かれ道となるような結果を狙い決行されるだろう。
5月9日の戦勝記念日。果たしてプーチン大統領はどんな言葉を口にするか。』

『畔蒜泰助
1日前

笹川平和財団主任研究員
報告

ウクライナ軍による反転攻勢を前に最新鋭戦車を含む一連の軍事支援に踏み切った西側諸国が描くウクライナにとってのベストシナリオは、ウクライナ軍が南部のザポリージャ州全域を奪還し、クリミア半島の一歩手前まで迫り、ロシア国内とクリミア半島を繋ぐ陸の回廊を遮断する。

そうすることで、軍事・非軍事のツールを駆使して、ロシアのクリミア統治に圧力を掛けることのできるポジションを確保し、ウクライナにとって受け入れ可能な線での停戦交渉の場にプーチン政権を引きずり出すことであろう。

その場合のウクライナにとって受け入れ可能な線とは2022年2月23日以前の線までロシア軍を撤退させることと見る。ウクライナにとってもこの反転攻勢において大きな成果を挙げられるか否かが、今後とも西側諸国からの支援を得続ける上で重要な試金石となる。』
 ※ この解説(予想)が、今まで見た中で、最も「ありそう。」な話しのように、思える…。

 ※ 「クリミア奪還」は、「士気の鼓舞」としては、当然だが、「現実的な話し」ではないだろう…。

 ※ その場合でも、クリミアを「放棄する」のでは無く、「話し合いの継続」という感じとなろうか…。

 ※ いずれ、この策(予想)が実現するためには、「クリミアまで、あと一歩のところ」まで肉薄するか、「クリミアへの補給を、完全にコントロール下に置く」という「戦果」が必要となるだろう…。