WSJの報道によると、ロシアの造船所では全面的に商船の建造が滞っている。

WSJの報道によると、ロシアの造船所では全面的に商船の建造が滞っている。
https://st2019.site/?p=21086

『2023-4-24記事「Shipbuilding in russia is declining due to the lack of Western spare parts」。

    WSJの報道によると、ロシアの造船所では全面的に商船の建造が滞っている。西側から必要なスペアパーツが輸入できないこと、および、そのスペアパーツを取り付けてくれる西側の技師が消えたことが主因。

 輸入品を国産品で代用できるようになるまでには、最速でも数年かかるとのこと。

 ロシアにある「USC」という造船所は貨物船をてがける。2020年には同社は17隻を納品した。21年には16隻だった。だがその後は4隻しか完工できていない。
 じつはスクリュー関連のパーツはドイツから買っていたのだ。それが買えなくなった。
 侵略戦争開始前には米GE社が、ロスネフト社と合弁で、最新の大型スクリュープロペラ製造拠点を建設しようとしていた。GEは2022-3-8にロシアでの事業を中断した。

 ロスネフトは、原油タンカーやガス運搬船、それもしばしば砕氷船規格のフネを、何十隻も必要としている。ズヴェズダの造船所は、しばらくは、開戦前にとりよせてあったスクリューのストックを、韓国人技術者の助けを借りて取り付けていた。その韓国企業も手を引いた。

 輸入に頼っていたのはスクリュー関係だけではない。プリモルスキークライにあるズヴェズダの造船所では、エンジンの多くも輸入して取り付けていた。それを国産化するのには何年もかかるだろうという。』