【随時更新】スーダン “首都で希望する全邦人が退避” 首相
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230424/k10014047111000.html
※ 今日は、こんな所で…。










『2023年4月25日 13時59分
政府はアフリカ・スーダンから退避した日本人ら45人に続き、日本時間の25日未明にかけて新たに8人が出国し、首都・ハルツームで希望していた全ての在留邦人が退避したと明らかにしました。
一方、情勢が比較的安定しているとみられるスーダン南部には、退避を希望する在留邦人1人が残っているとして、支援を続けることにしています。
日本人の退避をめぐる動きを随時更新でお伝えします。
スーダン 新たな停戦合意を発表 戦闘おさまるかは不透明
アフリカのスーダンで戦闘を続けている軍と準軍事組織のRSF=即応支援部隊は、それぞれ新たに72時間の停戦に合意したと発表しました。しかし、双方はこれまでも停戦で合意しながら戦闘を続けてきた経緯があり、戦闘がおさまるかは不透明です。
24日にはRSF側が指定した停戦合意の期限が過ぎ、戦闘の激化が懸念される中、双方は、新たに現地時間の25日午前0時、日本時間の午前7時から72時間の停戦で合意したとそれぞれ発表しました。
このうちスーダン軍は、アメリカとサウジアラビアの仲介によって、人道上の理由から合意を決めたと説明し、「RSF側がすべての敵対行為をやめ停戦の継続に努力を尽くすことが条件となる」としています。
一方、RSF側は、停戦は市民への人道的な配慮と各国の外交官らの退避を安全に行うためとした上で、「我々はこの期間中、完全に戦闘を停止することを確認する。スーダン軍側はこれまでも継続して停戦を守ってこなかったことを警告する」としています。
自民 遠藤総務会長「かなり早い対応だった」
自民党の遠藤総務会長は、記者会見で「難しい国際情勢の中だが、かなり早い対応だったと思う。大使館や自衛隊などの関係者に心から感謝を申し上げたい。今回、退避を希望しなかった人も、スーダン国内に少人数残っているようなので、政府には引き続きしっかり対応してもらいたい」と述べました。
“日本人51人と家族7人の計58人が退避” 林外相
林外務大臣は参議院外交防衛委員会で情勢が悪化しているスーダンから25日までに、希望していた日本人51人とその家族7人の合わせて58人が退避したことを明らかにしました。
内訳は、自衛隊の輸送機でジブチに退避したのが日本人41人とその家族4人のあわせて45人。
フランスや国際赤十字の協力でジブチやエチオピアに退避したのが日本人4人と家族1人のあわせて5人。
そして、フランスの協力でジブチに退避したのが、日本人6人と家族2人のあわせて8人だということです。
一方、外務省の西永知史参事官は自衛隊機で日本人らをジブチに退避させた際、他国に搭乗させたい人がいるかどうか確認したところ、希望する国はなかったと明らかにしました。
退避の日本人女性「36時間に及ぶ 長い緊張に満ちた退避」
スーダンの首都ハルツームからジブチに退避した日本人の女性が日本時間の25日午前、SNSのメッセージでNHKの取材に応じ「大変に長い1日でした。国連機関の調整によりハルツームからポートスーダンまで退避し、ポートスーダンからは自衛隊機と一緒にジブチまできました。ハルツームからポートスーダンまでは待ち時間も含めて36時間に及ぶ長い緊張に満ちた退避でした」とコメントしました。
出張邦人は無事退避と国際NGOに連絡
東京・品川区にある国際NGO「難民を助ける会」の本部事務所には、日本時間の25日午前6時ごろ、スーダンの首都ハルツームに出張していた日本人の男性職員から無事にジブチに退避したという連絡があったということです。
「難民を助ける会」によりますと男性職員はスーダンの情勢が悪化して以降、当初は現地の事務所の中にいましたが、その後、ハルツーム市内の別の場所に移りほかの団体のメンバーなどと避難を続けていました。そして24日、国外退避に向けて移動を始めるという連絡があったあと、25日午前6時ごろ航空自衛隊の輸送機でジブチの空港に無事に到着したとメールで連絡があったということです。
「難民を助ける会」は「本当に無事でよかったと安心しました。衝突が始まってから緊張した状態が長い間続いていたので、まずは安全なジブチで体を休めてもらいたい。今後、日本への帰国に向けた手続きを進めていく」と話していました。
スーダン南部に退避希望の邦人1人 支援続ける考え 官房長官
松野官房長官は記者会見で「危険かつ困難な状況の中、成功裏に邦人の退避を遂行した大使館や自衛隊をはじめとする関係者はよく任務を全うした。その努力に敬意を表する。また、フランスや韓国、それにUAE=アラブ首長国連邦をはじめ、関係各国と国連など関係機関に感謝を申し上げる」と述べました。
具体的な退避ルートについて「韓国およびUAE=アラブ首長国連邦の協力を得て、ハルツームからポートスーダンまで陸路で移動したが、具体的な協力内容はオペレーションにもかかわるため、控えたい」と述べました。
一方、情勢が比較的安定しているとみられるスーダン南部には、退避を希望する在留邦人1人が残っているとして、支援を続ける考えを示しました。
浜田防衛相「引き続き予断を許さず 関係省庁と連携」
浜田防衛大臣は閣議のあと記者団に対し「現地時間の24日、在留邦人とその配偶者、あわせて45人をポートスーダンからC2輸送機によってジブチ共和国に退避させた。引き続き防衛省・自衛隊として予断を許さない現地情勢の中でさらなる状況の変化にも対応できるよう関係省庁と連携していきたい」と述べました。
その上で記者団から退避した人たちを自衛隊機に乗せて帰国させる可能性を問われたのに対し「現時点では答えることは適当ではない。経過を見たい」と述べました。
国連「約700人が首都ハルツームから退避」
スーダン情勢をめぐり国連の報道官は24日、現地で活動していた国連の職員やNGOのスタッフなどおよそ700人が首都ハルツームから東部の都市、ポートスーダンに陸路で退避したと明らかにしました。
ポートスーダンには、国連のほか、各国の大使館職員とその家族などが到着したということです。
国連職員などは今後、近隣諸国に移動し業務を行うものの、一部はポートスーダンに残って人道支援などの業務を続けるということで、国連は「スーダンから国連が撤退する計画はない」としています。
現地の日本大使館を一時閉鎖 ジブチに臨時事務所
スーダンの治安状況が悪化していることから、政府は現地の日本大使館を、一時閉鎖し、周辺国のジブチに臨時事務所を設置しました。
ジブチに退避した服部孝大使や大使館員は、当面、臨時事務所から邦人保護の業務などにあたるということです。
外務省はスーダン全域に渡航中止勧告を出していて、目的にかかわらず渡航をやめるよう呼びかけています。
25日 8:00すぎ “希望する首都の全在留邦人が退避” 岸田首相
岸田総理大臣は、25日午前8時すぎ、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し、新たにスーダンから在留邦人とその家族合わせて8人が出国し、希望していたすべての在留邦人がスーダンから退避したと明らかにしました。
25日 1:10ごろ 日本人ら45人乗せた自衛隊機がジブチに到着
日本時間の25日午前1時10分ごろ、アフリカ・スーダンから退避した日本人ら45人を乗せた航空自衛隊のC2輸送機が、周辺国ジブチの国際空港に到着しました。
25日 0:30前 武井外務副大臣 ジブチに到着 日本人の退避に対応へ
アフリカ・スーダンからの日本人の退避に対応するため、武井外務副大臣が25日午前0時半前、周辺国のジブチに到着しました。
武井副大臣はスーダン東部のポートスーダンから自衛隊機でジブチに退避した日本人らと面会する方向で調整を進めていて、日本への帰国などの支援にあたるということです。
また、関係国と連携しながらスーダンに残っている日本人の早期の退避に向けて調整を進めるということです。
23:50ごろ 岸田首相 “自衛隊機が日本人ら45人乗せジブチへ”
スーダンからの在留邦人の退避について、岸田総理大臣は、24日午後11時50分ごろ総理大臣公邸で記者団に対し「自衛隊派遣のC2輸送機により、在留邦人とその配偶者、合計45人が、先ほど、スーダン東部のポートスーダンを飛び立ち、今、ジブチに向かっている」と明らかにしました。
また、これとは別に、フランスなどの協力を受け、4人の日本人が、既にスーダンからジブチやエチオピアに退避したと説明しました。
そのうえで「危険かつ困難な状況の中、成功裏に邦人退避を遂行した大使館や自衛隊をはじめとする関係者の努力に敬意と感謝を申し上げたい。また協力してもらった韓国、UAEをはじめ、関係各国や国連などの関係機関に感謝を申し上げる」と述べました。
退避した日本人らについては、希望に基づいて、日本への帰国などの調整に当たるとともに、必要な支援を行っていくとしています。
一方、岸田総理大臣は、スーダンにはなお退避を希望する日本人が数人残っているとして、引き続き関係国とも緊密に連絡をとりながら早期の退避に全力をあげる考えを示しました。
17:55ごろ(日本時間) 自衛隊のC130輸送機 ジブチの空港を離陸
スーダンからの在留邦人の退避に向けて、周辺国ジブチの空港では航空自衛隊のC2輸送機に続き、C130輸送機が日本時間の24日午後5時55分ごろ、離陸するのが確認されました。
離陸した2機はスーダンで在留邦人の輸送にあたるものとみられます。
17:15ごろ(日本時間) 自衛隊のC2輸送機 ジブチの空港を離陸
スーダンから在留邦人を退避させるため、周辺国ジブチに派遣された航空自衛隊のC2輸送機が日本時間の24日午後5時15分ごろ、ジブチの空港を離陸するのが確認されました。
15:00すぎ(日本時間) 自衛隊の輸送機2機が新たにジブチへ
防衛省関係者によりますと、24日午後、航空自衛隊の輸送機2機が新たに周辺国ジブチに向けて日本を出発したということです。
このうち鳥取県の航空自衛隊美保基地では午後3時すぎ、C2輸送機1機が離陸するのが確認できました。ジブチに向かうものとみられます。
松野官房長官「調整が整い次第 自衛隊部隊の輸送活動開始」
アフリカのスーダンの情勢が悪化する中、スーダンにいる日本人の国外退避に向けて、自衛隊のC130輸送機やC2輸送機など、合わせて3機が周辺国ジブチに派遣されています。
これについて松野官房長官は午後の記者会見で「今回、出国を希望する方々の迅速かつ安全な退避のため、ジブチに移動させて待機中のC130輸送機およびC2輸送機をはじめとする自衛隊部隊を調整が整い次第、スーダンに派遣し輸送活動を開始する」と述べました。
また、およそ60人の在留邦人の生命や身体に影響が及んでいるとの情報には接していないとした上で、「政府としては引き続き関係国と緊密に連携するとともに関係者一丸となって対応に万全を期していく考えだ」と述べました。
スーダンに滞在の日本人 約60人か
ジブチの国際空港にある自衛隊の活動拠点では、日本時間の24日午前0時すぎの時点で3機のうちC2輸送機など一部の機体が確認できましたが、現地が日没を迎えたことなどから、その後の機体の状況や活動拠点の様子は外側からはうかがえませんでした。
仏政府 日本人含む388人をジブチ退避と発表
一方、フランス政府は24日、スーダンでの2日間にわたる退避作戦の結果、首都ハルツームからあわせて388人をフランス空軍によって周辺国のジブチに退避させたと発表しました。
この中には自国民のほか、日本人を含む外国人もいるとしていますが、詳しい人数の内訳は明らかにしていません。
岸田首相「邦人の安全確保に全力」
岸田総理大臣は、24日午前、総理大臣官邸に入る際、「スーダンの邦人の退避に関しては、現在、現地の状況を踏まえながら鋭意、対応しており、随時報告を受けている。邦人の安全に関わるので、詳細は控えたい。引き続き、邦人の安全確保、退避に関係各国とも緊密に連携しながら全力を挙げて対応していきたい。現地の状況が明らかになる中で発表できることは随時発表していきたい」と述べました。』