岸信千世

岸信千世
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日本の旗 日本の政治家
岸 信千世
きし のぶちよ
生年月日 1991年5月16日(31歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都
出身校 慶應義塾大学商学部
前職 議員秘書
フジテレビ記者
所属政党 自由民主党
称号 商学士
親族 曽祖父・安倍寛
曽祖父・岸信介
祖父・安倍晋太郎
父・岸信夫
伯父・安倍寛信、安倍晋三
公式サイト 岸のぶちよ オフィシャルウェブサイト
日本の旗 衆議院議員
選挙区 山口2区
当選回数 1回
在任期間 2023年4月23日 – 現職
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岸 信千世(きし のぶちよ、1991年〈平成3年〉5月16日 – )は、日本の政治家。

元衆議院議員で防衛大臣(第21-23代)を務めた岸信夫の長男。曾祖父は元内閣総理大臣(第56・57代)の岸信介。

来歴

松濤幼稚園、慶應義塾幼稚舎、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校を経て、2014年3月、慶應義塾大学商学部を卒業[1][2]。同年4月、フジテレビに就職。報道局社会部記者として警視庁、宮内庁、皇室、国土交通省、気象庁などを担当した[1]。

2020年9月16日、父親の岸信夫が防衛大臣に就任。同年11月、信夫の政務秘書官となる[1]。

2022年7月8日、安倍晋三元首相が奈良市で暗殺された事件が発生[3]。事件の直後、安倍の母の安倍洋子は「後継者は孫がいい」と清和政策研究会(安倍派)の幹部らに語った[4]。

同年7月21日、安倍昭恵は自民党本部で開かれた安倍派の総会に出席し、晋三の死去に伴う山口4区の補選について「立候補する考えはない」と話した[5][6]。これを受けて安倍の後援会は「3人の孫」のうちからの出馬を期待し、安倍の兄の安倍寛信の長男の寛人、岸信夫の長男の信千世、次男の智弘のそれぞれに打診した。岸家は「2区の人たちへの仁義がある」などとして信千世の出馬を断った[7]。

同年8月10日、信夫は防衛大臣を退任。退任に伴い、信千世は政務秘書官ではなくなり、信夫の議員秘書となる[1]。

同年12月11日、信夫は後援会の会合で「このあたりで信千世に譲りたい」と発言。会合に同席した信千世も「地域のために頑張りたい」と発言し、次期衆院選に立候補する意欲を示した[8][9]。同月中旬、信夫と信千世は、渋谷区富ケ谷にある安倍晋三邸を訪問。安倍洋子と3人でテーブルを囲み、信千世は洋子に「2区から出たい。おやじの跡を継ぎます」と告げた[10]。

立候補の表明と騒動

2023年2月7日、信夫が衆議院議員を辞職。同日、岸信千世は岩国市内で記者会見し、4月23日に投開票される衆議院山口2区補選(兄の晋三の死去に伴う山口4区補選も同日実施予定)に後継として立候補する意向を正式に表明。自民党県連の候補者公募に応募すると述べた[11]。

同年2月8日、信千世は、父親のホームページのURL(https://kishi-jpn.com/)をそのまま引き継ぎ、自身のホームページ「岸信千世(きしのぶちよ)公式サイト」を開設した[12]。

信千世は、岸がホームページに掲げた「誇りうる国造り」「こころ豊かな社会づくり」「夢あふれる町づくり」の3つの政策について、文言を変えずに、自身のホームページに掲載した[13]。

また、トップページに自身の略歴と並べて、安倍寛、岸信介、佐藤栄作、安倍晋太郎、安倍晋三、岸信夫の6人の名が記された「家系図」を掲載した[1]。

ところが「世襲制が当然のものになっている」「女性(母親)がまったく出てこない」「単性生殖なのか」などの批判の投稿が相次ぎ、2月13日午後12時ころ、信千世はサイトから「家系図」の文言を削除した。

さらに同日16時ころまでに家系図自体を削除し、その後、ホームページ自体が「メンテナンス中」として閲覧できなくなった[14][15][12][16]。

メンテナンスが終わると、「https://kishi-jpn.com/」は岸信夫の公式サイト「岸信夫 / Official Web Site」として復活した[17]。

同月25日、自民党は信千世の公認を正式に決定した[18]。公認決定に伴い、信千世は新たなURL(https://nobuchiyo.kishi-jpn.com/)を取得し、ホームページを開設した。

トップページは入力フォーム形式のページでつくられており、後援会入会申込フォームに個人情報を入力して送信ボタンを押すと閲覧が可能となる設定だった[19][16][20]。2月28日、ホームページは真っ白となり、再び閲覧不能となった[16][20][21]。

同年3月5日、岸田文雄首相は、安倍昭恵の推薦により擁立された山口4区補選候補者の吉田真次[4][22]の集会に参加。

その後、岩国市へ移動し、信千世の集会にも参加し、支援を呼びかけた。

信千世は、岸信夫にゆかりのある後援会や事務所関係者らが残ってくれたとして「(この形で)戦えることをありがたく思います」と発言。血縁、地縁の価値を強調した[23][24]。

3月19日、信千世は岩国市で事務所開きをした。父親の後援会連合会を引き継ぐこと、同連合会長の柏原伸二が続いて会長を担うことが明らかとされた。

信千世は「父の思い、昨年亡くなった伯父の思いを背負って、全力で働く」と決意を述べた[25]。

3月24日発売の『月刊Hanada』5月号に「山口補選、大型新人独占緊急対談 われら、安倍晋三元総理の遺志を継ぐ!」と題した信千世と吉田真次の対談記事が掲載された[26]。

3月27日、千代田区永田町にあるザ・キャピトルホテル東急で、政治資金パーティーを開催。マスコミに非公開で行われ、会費は1人2万円、出席者は約500人で満員だった。

安倍派会長代理の塩谷立、麻生太郎元首相のほか、松野博一官房長官、加藤勝信厚労相、西村明宏環境相などの現職大臣が出席した。新人候補が東京で大規模なパーティーを開くのは異例とされる。

信千世は「私は、伯父と父の背中を見て育った。それを生かしていきたい」と挨拶した[27][28]。

衆議院議員に初当選

同年4月11日、山口2区と山口4区の補選が公示。山口2区には信千世と民主党政権の元法相で無所属元議員の平岡秀夫の2人が立候補した。信千世は新たなURL(https://kishi-nobuchiyo.jp/)を取得し、「岸のぶちよ オフィシャルウェブサイト」を開設した[29]。同年4月23日、投開票。山口放送などメディアは、投票締め切りの20時直後に信千世の当選確実を報じた [30]。

人物

公称身長は185cm[31]。
中学高校を通して野球部に所属した。大学でも準硬式野球部で副部長を務める[2]。
本籍地は山口県熊毛郡田布施町大字下田布施3391番地[32]。
尊敬する人物として吉田松陰、岸信介の名前を挙げている[32]。
愛読書は吉田松陰の留魂録と論語[32]。
座右の銘は「至誠にして動かざる者未だこれあらざるなり」[32]。
読書、山登りなどを趣味としている[32]。

家族・親族

父:岸信夫
母:岸智香子(甲陽建設工業常務・杉乃井ホテル副社長江入靖明長女[33][34])
曾祖父:安倍寛(政治家)、岸信介(官僚、首相)
養祖父(大伯父):岸信和(西部石油会長 岸信介長男)
養祖母(義大伯母):仲子(山口県議会議長 田辺譲次女)
実祖父:安倍晋太郎(外相)
実祖母:安倍洋子(岸信介長女)
曾祖叔父:佐藤栄作(首相)
伯父:安倍寛信、安倍晋三

太字は内閣総理大臣経験者。

系譜

岸家(山口県熊毛郡田布施町、東京都)

詳細は「岸信介」を参照

         鮎川弥八
┏━井上 馨     ┃         ┏━鮎川 弥━━━━━鮎川純太
┃          ┣━━━鮎川義介━━┫
┗━━━つね     ┃         ┗━鮎川金次郎
    ┃  ┏━━━なか
    ┣━━┫
    ┃  ┗━━━辰
  小沢正路     ┃
           ┣━━━田辺 譲━━━━━━━仲子
           ┃              ┃
         田辺誠民             ┃
                          ┣==┳━━岸 信夫━━━━━信千世
       ┏━岸 信政━━━━良子       ┃  ┃  (安倍)
       ┃         ┃        ┃  ┃
岸要蔵━岸信祐┫         ┣━━━┳━岸  信和 ┃
       ┃         ┃   ┃       ┃
       ┗━佐藤秀助━━岸 信介  ┗━━━━洋子 ┃
         (岸)   (佐藤)       ┃  ┃
                          ┣━━╋━━安倍晋三
                          ┃  ┃
               安倍 寛━━━━安倍晋太郎 ┗━━安倍寛信