1942年6月1日に米潜によって撃沈された輸送船の『もんてびでお丸』が、豪州の水中探査チームによって、その位置をつきとめられた。

1942年6月1日に米潜によって撃沈された輸送船の『もんてびでお丸』が、豪州の水中探査チームによって、その位置をつきとめられた。
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『マリタイムエグゼキュティヴの2023-4-21記事「WWII Japanese Transport Lost With 1,080 People Located in Philippines」。

   1942年6月1日に米潜によって撃沈された輸送船の『もんてびでお丸』が、豪州の水中探査チームによって、その位置をつきとめられた。

 なぜこのフネが重要かというと、同船には連合国軍の捕虜が1060名ほど、乗せられていて、全員、死亡したからである。
 そこで死んだ捕虜の国籍は14に及ぶ。
 豪州人は979人含まれていた。豪州にとってはこれが同国史上最大の海難事件なのである。

 このフネは1926に南米航路に就航した大阪商船の優秀客船で、7200グロストン。
 15ノット出すことができた。

 パプアニューギニア方面で得た捕虜を乗せて、護衛なしで、中国の収容所へ向かっていたところ、比島沖で『スタージョン』の4本の魚雷によって撃沈されたのである。たった15分間で水没したので下層デッキの捕虜は誰も助からなかった。

 豪州とオランダの合同チームは4月18日に、ルソン島の110km北西で、ほぼ、このフネと思われる沈船を探知した。

 現場の水深は4000mを超えている。『タイタニック』の残骸よりも深い。
 こうした沈船の遺骸や遺物を搬出することは倫理上ゆるされていない。豪州チームも船内の現状を保存するつもり。』