韓国人識者「韓国はすでに大国なのだから日韓関係で『損して得取れ』式のリーダーシップを執ることができるはずだ」: 楽韓Web
https://rakukan.net/article/499107252.html
『韓国と日本、どちらが「シュタッケルベルグリーダー」になるだろうか(中央日報)
https://japanese.joins.com/JArticle/303544
シュタッケルベルグリーダーの分析から見ると韓日関係の将来はどうだろうか。率直に言えば楽観できない。いまや韓国の国力が大きく強まり日本の国力は相対的に弱まった関係で両国間の力は一方的な強者と弱者の関係で見ることはできないということだ。シュタッケルベルグリーダーは圧倒的な力を持っている国や企業がひとまず譲歩して損害を甘受する時だけ可能だ。ところが韓国と日本は現在圧倒的な力を持つのがどちらなのか不確実な状態だ。
サウジアラビアがエクアドルに対し先に石油生産を減らしてリーダーシップを発揮しろといえばだれもが冗談だと考えるだろう。当然だれが見てもサウジアラビアがリーダーにならなければならない。だが現在の韓日関係では韓国はどうして自分たちが先に譲歩をしたのかと大統領を非難し、日本はもう韓国が日本水準に成長したため日本が先に損してリーダーの座を得る必要はないと感じているのだ。
もちろん圧倒的な力を持った強大国である米国が韓国と日本のシュタッケルベルグリーダーになって導くべきだが、米国が第三者で韓日関係のすべての事項に関与できないため韓日関係のホールドアップ問題を解くのは容易ではないだろう。だが韓国と日本の協力が両国ともに必要だということは明白なだけに、もう国力が成長した韓国が韓日関係でシュタッケルベルグリーダーシップを発揮することを考慮してみる時期が来ていると考える。
(引用ここまで)
韓国の識者による「日韓関係はどうあるべきか」とする提言。
シュタッケルベルグリーダーっていうのは、要するに「損して得取れ」ができる「情勢を見渡せる先駆者はリーダーとなれる」とする一種のゲーム理論に基づくお話。
ここでは例としてサウジが産油量を減産すれば、他の多くの国もそのように動いて原油価格が上がり全員が得をする。
サウジはそれができるリーダーだ、としてますね。
こうした寡占モデルはいくつかあるので、あるシチュエーションにしか適用できない者ではありますが。
んで、延々とそのゲーム理論的な話を繰り広げているのですが「もはや日韓は国格としてどちらが大きいということはなくなった。リーダー格として日本が一方的に損害を享受することはできないのだ」と言い出して。
そこから「どこがリーダーとして決めるべきか。それはアメリカだ」「だが、アメリカはすべての面倒を見れるわけではない」「韓国がリーダーとして『損して得取れ』となることも考慮に入れるべきだ」と。
これ、要するに日本ではなく韓国人の多くに語りかけているのですね。「もう韓国は大国になっているので、日本に一方的に損をこうむる役をするのではなく、リーダー的見地でまず損を取ってもいいのでは?」っていう。
ユン大統領へのエールでもあるかな。
それと別にアメリカも日韓関係をまるきり無視しているなんてことはないと思いますけどね?
というか、ユン大統領の「解決策提示」はアメリカからの圧力もあったと見るべきでしょう。
「国際法を遵守せよ」という形で。
何度か書いていますが、この件について日本は動くわけにはいかなかったのですね。
なぜなら「日韓請求権協定で定められた事項をすべて満たした」側である日本が動くことは、国際法違反の状態に与することになるから。
んで、この記事が圧倒的に間違っている部分がありまして。
国同士の関係はそもそもシュタッケルベルグ競争で語られるような数量モデルではない、ってことです。
前提が間違っているので結論も間違っている。Q.E.D.
「日韓の協力が必要だ」っていうのもなんだかな。
韓国では日本語を話したゆるキャラが吊され、日本に由来があるとされる(フェイクニュース)居酒屋が左派から不買運動をかけられている。
それでなくても不買運動もあったし、地方自治体は「日本製品を排除しよう」なんて条例を制定しようとすることも数限りなくあった。
そんな社会状況を放置しておきながら、「協力が必要だ」じゃないんだよな。
協力関係を築きたいっていうのであれば、それなりの関係性を保つ必要があるのにその努力なしで成果だけを求められても困るわな。
別に韓国国内で5年ごとに革命が起きてても構いやしないけど、日本はそれにつきあうつもりはないのだから。
まともな国際感覚を身につけてくれ、としか言いようがない。
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