ロシア海軍の各艦隊は軍管区の指揮下から外され、海軍総司令部の直接指揮下に戻る | ロシア海軍情報供給部
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『 2023/04/24 10:44.09 カテゴリ:ロシア海軍ニュース
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『タス通信』より
2023年4月24日9時5分配信
【情報筋は、ロシア海軍の4艦隊は軍管区への従属から外れると伝えた】
モスクワ、4月24日/タス通信
ロシアの4艦隊とカスピ小艦隊は、軍管区への従属から外され、海軍総司令部の直接従属へ戻る。
『タス通信』は海軍に近い情報筋より伝えられた。
「艦隊及び小艦隊を以前の二重従属から外す決定が下されました。
今、これらの編合部隊は、初めは平時の運用上は海軍総司令部に所属し、その後も、以前のように直接従属します」
対談者は話した。
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彼によると、改編の本質は、艦隊を軍管区司令官への従属から外し、海軍総司令官の直接指揮下に戻す事に在る。
「北方艦隊は軍管区としての地位を保持し、海軍総司令官へ直に再配置されます」
彼は付け加えた。
対談者は、全ての艦隊指揮チャンネルを集束させたモスクワの海軍総司令部から指揮グループの作成が計画されている事を指摘した。
彼によると、艦隊を軍管区司令官へ従属させた以前の指揮システムは「非効率性を示しており」、調整が必要だった。
『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。
今日まで、海軍の運用戦略統合部隊は、バルト艦隊(西方軍管区の一部)、北方艦隊(統合戦略司令部「北方艦隊」の一部)、太平洋艦隊(東方軍管区の一部)、黒海艦隊とカスピ小艦隊(南方軍管区の一部)である。
2010年10月のロシア連邦軍の大規模な改編により、西方軍管区、南方軍管区、中央軍管区、東方軍管区の4大軍管区が新編され、陸軍だけでは無く、空軍(航空宇宙軍)と海軍の部隊も各軍管区に編入され、陸海空統合軍となりました。
西方軍管区:バルト艦隊、北方艦隊
南方軍管区:黒海艦隊、カスピ小艦隊
東方軍管区:太平洋艦隊
この内、西方軍管区に所属していた北方艦隊は、2014年12月1日に北極圏統合戦略司令部として独立して事実上の軍管区となり、2021年1月1日からは完全に軍管区扱いとなりました。
[ロシア海軍北方艦隊は2021年1月1日からロシア連邦軍の軍管区となった]
それ以外の艦隊は、引き続き各軍管区に所属していましたが、一見合理的に見えたこの改編も、原則として陸軍出身者が司令官を務める(例外は東方軍管区の初代司令官コンスタンチン・シデンコ提督のみ)軍管区の指揮下に艦隊を置くのは、実際には何かと不都合が多かったらしく、また海軍総司令部の直接指揮下に戻される事になるようです。
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