スーダン在留邦人 仏空軍によってジブチに退避 仏政府

スーダン在留邦人 仏空軍によってジブチに退避 仏政府
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230424/k10014047111000.html

『2023年4月24日 16時39分 (※ ジブチとの時差は、6時間)

アフリカのスーダンの情勢が悪化する中、フランス政府は24日、スーダンでの2日間にわたる退避作戦の結果、首都ハルツームからあわせて388人をフランス空軍によって周辺国のジブチに退避させたと発表しました。この中には自国民のほか、日本人を含む外国人もいるとしていますが、詳しい人数の内訳は明らかにしていません。
一方、ジブチに派遣された自衛隊の部隊は、在留邦人の退避に向け計画を進めているものとみられます。

自衛隊は、スーダンにいる日本人の国外退避に向けて、C130輸送機とC2輸送機、KC767空中給油・輸送機の合わせて3機を周辺国ジブチに派遣しました。

ジブチの国際空港にある自衛隊の活動拠点では、日本時間の24日午前0時すぎの時点で3機のうちC2輸送機など一部の機体が確認できましたが、現地が日没を迎えたことなどから、その後の機体の状況や活動拠点の様子は外側からはうかがえませんでした。
スーダンに滞在している日本人はおよそ60人で、関係者によりますと、在留邦人はスーダンの首都ハルツームから別の都市へ陸路で移動しているということです。

派遣された部隊は、外務省などと連絡を取り合いながら、陸路で移動してきた在留邦人を自衛隊の輸送機に乗せてスーダン国外に退避させるものとみられます。

こうした中、フランス政府は24日、スーダンでの2日間にわたる退避作戦の結果、首都ハルツームからあわせて388人をフランス空軍によって周辺国のジブチに退避させたと発表しました。

この中には自国民のほか、日本人を含む外国人もいるとしていますが、詳しい人数の内訳は明らかにしていません。

岸田首相「安全確保に全力を挙げて対応」

岸田総理大臣は24日午前、総理大臣官邸に入る際、「スーダンの邦人の退避に関しては、現在、現地の状況を踏まえながら鋭意、対応しており、随時報告を受けている。邦人の安全に関わるので詳細は控えたい。引き続き、邦人の安全確保、退避に関係各国とも緊密に連携しながら全力を挙げて対応していきたい。現地の状況が明らかになる中で発表できることは随時発表していきたい」と述べました。

松野官房長官 「在留邦人 生命や身体に影響との情報に接せず」

松野官房長官は午前の記者会見で「ハルツーム市内では国際空港周辺も含め交戦が続いており、現地の情勢は流動的だ。市街戦が行われているため外出は一切できず、大部分の地域で停電と断水が続いている」と述べました。

一方で「これまでのところ在留邦人およそ60人について生命や身体に影響が及んでいるとの情報には接していない。引き続き邦人の安全確保と退避を含め、関係各国とも緊密に連携しつつ対応に万全を期す考えだ」と述べました。』