スーダン 停戦合意も戦闘収まるか不透明 各国が自国民退避へ

スーダン 停戦合意も戦闘収まるか不透明 各国が自国民退避へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230422/k10014046001000.html

『軍とその傘下にある準軍事組織との間で戦闘が続くアフリカのスーダンでは、21日、3日間の停戦に合意したと双方が発表しましたが、実際に戦闘が収まるかは不透明な情勢です。各国では、自国民の退避に向けた動きが相次いでいます。

スーダンでは、おととしクーデターで実権を握った軍と軍の傘下にある準軍事組織のRSF=即応支援部隊との間で今月15日以降、激しい戦闘が続いていて、WHO=世界保健機関によりますと、21日の段階で413人が死亡し、3500人以上がけがをしているということです。

軍とRSFは21日、3日間の停戦に合意したと発表しましたが、実際に戦闘が収まるかは不透明な情勢です。
こうした中、スーダンにいる日本人の退避に備えて航空自衛隊の輸送機3機が周辺国ジブチに向かっています。

欧米各国でも、自国民の退避に向けた動きが相次いでいて、アメリカ国防総省は、スーダンにいるアメリカ大使館の職員が退避する場合に備えてこの地域の周辺にアメリカ軍の追加の部隊を配置しているとしています。

ヨーロッパでは、スペインが21日、軍の航空機で自国民60人や、ヨーロッパ各国などの国民、あわせて20人を避難させる計画があると明らかにしたほか、フランスのメディアは、フランス政府が空軍の輸送機を今月19日にジブチに派遣し、待機させていると伝えています。

ロイター通信は、RSFが21日、外国人が退避できるようすべての空港を部分的に開放する準備があると発表したと伝えました。

ただ、軍側からは発表がない上にRSFが実際にどの程度、空港を掌握しているかはっきりしないとも伝え、実際に開放されるのかは現時点で不透明です。』