リーク文書でわかったこと。米軍が抱いている、台湾防衛上の懸念は、…。

リーク文書でわかったこと。米軍が抱いている、台湾防衛上の懸念は、…。
https://st2019.site/?p=21058

『Ellen Nakashima, Christian Shepherd and Cate Cadell 記者による2023-4-15記事「Taiwan highly vulnerable to Chinese air attack, leaked documents show」。

    リーク文書でわかったこと。米軍が抱いている、台湾防衛上の懸念は、開戦第一撃の大量のミサイル奇襲から、台湾空軍機が守られるかどうか。山腹トンネルのシェルターはあるのだが、そこに軍用機を引き入れる前に敵のミサイルが降って来たらおしまいだから。その一斉引き込み作業が、果たしてちゃんとできるのかどうか。

 飛来する1発のミサイルにつき、2発ずつのSAMを発射するという従来の方針も、逆にこっちが弱るだけだから、考え直す必要がある。

 台湾空軍機は、地上で動かない標的を攻撃する訓練をしているが、中共はSSMの発射プラットフォームをますます機動式にしているから、その訓練ではダメだ。

 台湾政府のミサイル空襲避難訓練は、筋書きがすべて決まっている学芸会の劇でしかなく、民間防衛部門の政府役人に対する非常時対応訓練に、ほとんどなっていない。

 中共本土には、台湾を攻撃するための空軍基地が40箇所近くあり、そこに付属する航空機シェルターは800以上。これが、台湾本島から600マイル以内に集中しているのである。』