米当局が機密文書漏洩の容疑で空軍州兵を逮捕、セキュリティクリアランスの保持者

米当局が機密文書漏洩の容疑で空軍州兵を逮捕、セキュリティクリアランスの保持者
https://grandfleet.info/us-related/us-officials-arrest-air-national-guard-for-leaking-classified-documents-hold-security-clearance/

『米連邦捜査局は13日、機密文書漏洩の容疑でマサチューセッツ州の空軍州兵に所属するジャック・テシェイラ一等兵(21歳)を逮捕、この人物がウクライナとロシアの戦いに関する文書を含む機密文書をDiscordのサーバーにアップした「OG」らしい。

参考:Arrest made in connection with leaked US classified documents
テシェイラ一等兵は合法的に機密文書へアクセスすることが出来た

ワシントン・ポスト紙は12日の段階で「機密文書を流出させたのは銃や防弾ベストなど個人装備を紹介するYouTuber「Oxide」の熱心なファンで、同じ趣味を持つ者同士の交流場としてDiscord内のサーバーを立ち上げたOGと呼ばれる人物の犯行で、彼は電子機器の使用や携帯が禁止された軍事基地の施設内部で働き、コンピューターネットワーク内に格納されている政府の機密情報やプリンターから出力される情報にアクセスできた」と報じていたが、米連邦捜査局は空軍州兵のジャック・テシェイラ一等兵(21歳)を逮捕した。

WATCH: moment the airman is apprehended.

News helicopter footage first catches him sitting alone, seemingly intently reading a thick book on the home’s back porch before he is apprehended.pic.twitter.com/mklT4uaaVk

— John Scott-Railton (@jsrailton) April 13, 2023

テシェイラ一等兵はオーティス空軍州兵基地(マサチューセッツ州)の第102情報航空団でサイバートランスポートのスペシャリストとして勤務、極秘情報を確認する任務のため政府から最高レベルのセキュリティクリアランスを与えられていたらしい。

つまりテシェイラ一等兵は「合法的に機密文書へアクセスすることが出来た」という意味で、オースティン国防長官は情報へのアクセスと管理手順の見直しを指示した。

関連記事:米機密文書の流出、犯人は米軍事基地で働いていたミリタリーマニアか
関連記事:ウクライナ軍のA2ADが機能しなくなる?BukとS300の迎撃弾がまもなく枯渇か

※アイキャッチ画像の出典:Jack Teixeira in a photo his mother posted on social media

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投稿者: 航空万能論GF管理人 米国関連 コメント: 12 』


かんすけ
2023年 4月 14日
返信 引用

上層部の資料で、スパイ活動で流出したかと思いきや、意外なとこから出てたな。
一等兵の州兵に最高レベルの機密が自由にアクセスできるってガバガバだね。
たまたまこの基地の管理が緩いのか、全部の州でこうなのか。
    TKT
    2023年 4月 14日
    返信 引用 

闇から闇へ葬られるのではなく、実行犯がマサチューセッツ州オーティス州空軍基地第102情報航空団のアメリカ州兵、ジャック・ティシェイラ―一等兵と特定されたのは、よかった、というかある意味で当たり前の話ですが、逆にいえば漏洩した機密情報は本当だったということで、ウクライナ軍にとってはかなりきつい、厳しい話です。

・・今からアクセスと管理手順の見直し・・、と言っても、なかなか簡単ではないでしょう。パートタイム勤務で給料も安い州兵の若い一等兵が最高水準の極秘国家機密情報を閲覧できるというのは、よほどの人手不足のせいかもしれません。

シリコンバレー銀行倒産騒動のように、アメリカのIT企業やマッキンゼーのような投資顧問会社でもFRBによる利上げ、物価高で大量解雇や倒産が増えており、アウトソーソングで電子的な業務を委託された企業が倒産して、そこから機密情報が漏洩するようなことも考えられます。
     
    2023年 4月 14日
    返信 引用 

人のふり見て我がフリ直せ。若者云々の問題というわけでなく、セキュリティ体制の見直しは必要かと。年代によらず老若男女SNSの海にどっぷり浸かった人間は本邦にもごまんといるわけで、それこそ明日は我が身と身構えておかないと。
4
    ブルーピーコック
    2023年 4月 14日
    返信 引用 

ミリタリーマニアじゃなくて現役かつエリートの犯行だったんかい。てか管理手順の見直しで若気の至りをどうにかできるのか。
2
    匿名
    2023年 4月 14日
    返信 引用 

第102情報航空団のHPからの抜粋ですが、「我々の使命」の項目では「遠征戦闘支援と国土安全保障の為に、訓練された経験豊富な航空兵と共に、世界規模の精密な情報と指揮統制を提供する」なる記述があります。

彼は「指揮統制」を読み飛ばしていたか、理解しなかったのでしょうね。
1
        7.74
        2023年 4月 14日
        返信 引用 

    この若さで最高機密に触れられる、降って湧いた様な権力や、誰も知らない秘密を手に入れた人が調子に乗らない訳ないでしょうね。
    普通の人は漏洩したらどうなるか想像出来そうですが、軍や部隊の使命より、個人の優越感や虚栄心の方が勝っていたのでしょう。
    ActivePresent
    2023年 4月 14日
    返信 引用 

スタイル良くてイケメンだなあ
オタクっぽくないこういう危ないオタクってあんまり日本にはいないタイプかも 』