ドイツ外相、13日から訪中 EUボレル氏はコロナで延期

ドイツ外相、13日から訪中 EUボレル氏はコロナで延期
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR12DSK0S3A410C2000000/

『【ベルリン=南毅郎】ドイツのベーアボック外相は13日から中国を初めて訪問する。独外務省が12日、明らかにした。秦剛国務委員兼外相らと会談し、ロシアによるウクライナ侵攻や台湾情勢、人権問題、環境対策などを協議する。訪中後は韓国の訪問を経て、16〜18日に長野県軽井沢町で開く主要7カ国(G7)外相会合に臨む。

欧米諸国では、フランスのマクロン大統領が台湾情勢をめぐり「米中の追随を避けるべきだ」と発言…

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『ベーアボック氏は12日、訪中前の声明で「台湾海峡の一方的な現状変更や軍事的なエスカレーションは容認できないという欧州共通の信念を強調することになる」と訴えた。

独外務省の報道官は「我々は台湾海峡の状況を非常に懸念している」と指摘。「地域すべての当事者が安定と平和に貢献することを期待しており、中国にも該当する」と軍事衝突のリスクを高めないよう求めた。

今回の訪中では、独中関係を巡る戦略的対話に時間を充てる。ドイツにとって中国は最大の貿易相手国で、ベーアボック氏は独企業関係者と中国の経済状況などについても意見交換する予定だ。天津市では風力エネルギー関連の企業視察なども計画する。

一方、欧州連合(EU)の外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は13〜15日に予定していた中国訪問を延期する。ボレル氏は12日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たとツイッターに投稿。「体調は良く、症状もない」と説明しており、ベーアボック氏の現地での予定に影響はないもようだ。』