2023-2時点のロシアの軍需工業生産の指数を、前年同期と比較しよう。

2023-2時点のロシアの軍需工業生産の指数を、前年同期と比較しよう。
https://st2019.site/?p=21046

『Pavel Luzin 記者による2023-4-6記事「Outlook for Russian Arms Manufacturing」。
    2023-2時点のロシアの軍需工業生産の指数を、前年同期と比較しよう。資料はロシア政府の3-29統計だ。
 コンピュータと電子光学機器類は、112.6パーセント。
 〔AFV以外の?〕車両や航空機などは、117.7パーセント。
 化学製品(ただし石炭ならびに原油精製を除く)は94.2パーセント。

 他方、生産の指数ではなく、供給指数に注目すると……。
 コンピュータと電子光学器材は126.1パーセント。
 車両や航空機などは140.7パーセント。
 化学製品は74パーセント、である。

 二種類の指数の差異は何を物語るか?
 ロシア国内の工場は、2022年の後半に受注した製品を、ようやく今、納入しつつあるのだ。

 この統計値にはひとつ難点があり、それはルーブル・ベースだということ。品物の数量ベースではないのだ。ルーブルの購買力は1年で激変している。それは反映されてない。

 MBTを製造するウラル工場とクルガン工場は、高賃金で工員と技師を募集しているが、1月19日現在、人集めに難航している。

 2022-9には、野砲の修理工場が1箇所、新設されている。

 3月、プー之介は、2025年までに年産300万発の砲弾を製造またはリファービッシュするのだと言った。ロシアの2022年の砲弾製造/改造実績は170万発だと見積もられている。

 ※ロシアでは5-9に各市で対独戦勝記念軍事パレードがなされるのだが、そこに戦車を参加させるかどうかが注目を集めている。すでにクルスクなどウクライナ国境に近い複数の市が、恒例の行事をとりやめると広報している。稼動可能なAFVはぜんぶ、前線へ出してしまった上、5月といったらもう宇軍の攻勢のさなかなのだ。』