エジプトのシシ大統領がさいきん、部下に対して、4万発のロケット弾をこっそりと…。
※ 「民主主義陣営」「有志連合」などと言ったところで、一皮剥けば、こんなもの…。
『Evan Hill 記者による2023-4-10記事「Egypt secretly planned to supply rockets to Russia, leaked U.S. document says」。
エジプトのシシ大統領がさいきん、部下に対して、4万発のロケット弾をこっそりとロシアに届けろ、と命じたことを、米国の諜報機関が盗聴して把握していた。そんなことも、2月~3月に「ディスコード」にUpされたリーク文書には、書かれている。
件の米政府作成の秘密報告書は日付が2月17日である。
そのほかにもシシは、野砲の砲弾と装薬もロシアにひそかに供給するよう、軍に命じていた。
おおやけに知られると西側との悶着になるから、隠れてやれ、と。
WP紙が検分したところでは、こんかいのリーク文書で、米国の同盟国に関したものとしては、韓国、英国、カナダ、イスラエルが含まれている。また米国の敵陣営としては、イランと北鮮も。
ロシアは、エジプトの軍需工業大臣サラアルディンに、「何でも買うぞ」と伝えたという。
エジプトは、ロシアに鉄道工場を建設してもらう件について、今年合意している。また昨年には、国営ロスアトム社が、エジプトの初の原発の建設を開始している。エジプトはいろいろ恩義を感じている。
今次戦争でエジプトは、ウクライナ産の小麦を輸入できなくなり、社会不安が起きていた。その穴を埋めるのはロシア小麦だと期待されている。小麦が国内に供給されないと、すぐに暴動に発展する国柄なのだ。
シシが製造しろと命じたのは122ミリの「サクル45」という地対地ロケット弾。これはロシア軍の「グラド」多連装発射器にそのまま適合する。
もしこの供給が実行されたなら、まちがいなく米政府はエジプトに経済制裁を加えることになったであろう。
シシ大統領は、軍需工業を育成することに情熱を傾けている。2020年には、小火器およびミサイル弾薬の工場を立ち上げさせた。これを拡大して輸出しまくろうというのがシシの野心である。』