2022-2-24の開戦時にウクライナの港湾に所在していた諸外国の商船は、とつぜん、困ったことになった。

2022-2-24の開戦時にウクライナの港湾に所在していた諸外国の商船は、とつぜん、困ったことになった。
https://st2019.site/?p=21020

『ストラテジーペイジの2023-4-1記事。

   2022-2-24の開戦時にウクライナの港湾に所在していた諸外国の商船は、とつぜん、困ったことになった。貨物船のオーナー、そして運航している会社としては、一刻もはやくその船を安全圏へ引き揚げさせたいが、出港してもしなくても、ロシア軍のミサイルが、外国商船めがけて飛んでくるのだ。

 その隻数は100隻に近かった。船員は2000人以上が、狂犬軍隊からの無差別攻撃の危険にさらされた。
 そしてなんと開戦から1年過ぎた現在でも、331人の船員と、61隻の商船が、いまだに黒海沿岸の港内から脱出することができないでいるという。

 これは運行会社の幹部が、港外に出たところでミサイル攻撃を受けて船を破壊されるリスクを重視するためだという。
 それら船員は、身ひとつで逃げようと思えば陸路と空路によって脱出は可能なのだが、運行会社からボーナスを約束されて、船の保守管理のために、そこに残ることを選択しているという。

 そして、ほとんど報じられてはこなかったが、その残留船員のほとんどは、ロシア人とウクライナ人なのだという。
 ロシア人船員は、1991ソ連崩壊直後の大失業時代に海外に職をもとめ、そこで船員になることを選択した者たちだ。

 これらロシア国籍の船員たちにも、召集令状が届くことがある。しかし船会社が文句をつけると動員を免除されることもある。そうした基準がはっきりせぬため、皆、混乱させられている。』