ウクライナのメーカー「Maiak OJSC」社は、マルチコプターから投下する専用の爆弾として最初から設計された2種類の爆弾の品番とスペックを公表した。
https://st2019.site/?p=21022
『Defense Express の2023-4-2記事「Specially For Drones: Ukrainian Plant Starts Making New Air Bombs」。
ウクライナのメーカー「Maiak OJSC」社は、マルチコプターから投下する専用の爆弾として最初から設計された2種類の爆弾の品番とスペックを公表した。
「OBP-23.1」は、全重1kgで、破片の殺傷力は11m先まで及ぶ。
「OBP-23.05」は、全重500グラムで、破片は半径4.5mまで有効。
外見は相似形。空力安定板は、戦前の投下訓練用爆弾のような円環状(外寸は胴体の最大部と一致)。それを6葉の放射状フィンがスポークのように支えている。筒体は涙滴形だが、前端部分が平頭になっている。前寄りの側面に、引き抜き式の安全ピンのようなものがついている。そしてこれら全体の外皮が、一体成形の樹脂製であるように見える。
同社は2021年から、TKG-1600およびKZ-4800という、対AFV用のHEAT爆弾を製造していた。したがって経験値は十分蓄積している。
※対人用の金属破片はおそらく樹脂製弾殻の内側にでも装置されているのだろう。しかし、国際条約により、レントゲン撮影し難い破片素材の対人爆弾は使用すべからず、ということになっているのであるから、このメーカーは、対人威力については宣伝をしないほうが悧巧なのではないか? それとも、外観がプラスチックっぽいのは、そうみせかけている塗装のせいで、じつは弾殻は全金属製(たとえばアルミ合金)か? だがそれなら空力フィンは死重となる。ペイロードにまったく余裕のないミニドローンからの投下爆弾としては、設計が合理的でなくなる。』