【日刊 アジアのエネルギー最前線】 メコン河,ロイターが,上流の中国領でのダム建設の下流国への影響を報道
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『2023年4月3日 月曜日 晴れ
メコン河,吉本らによると,上流の中国領ランサン川と長江上流を含めて,約2億KWの包蔵水力がある,中国領内では今も開発が続いているが,小弯ダム,420万KW,の完成によって,下流の流況が決定的に支配されることになった,下流部の人々は,この流況の変化になす術もなく沈黙が続く
今日のロイター電では,「メコン川上流に中国ダム,追いつめられるタイの漁村」と題して声を拾っているが,私に言わせれば,ダムが悪いのではなくて,中国のダムの運用に下流国として意見も言えない状況を作り出した下流国政府の責任でもある,上流のダムは運用によって下流に利益をもたらす
メコンの全流域は80万平方キロ,上流の中国領は20万平方キロ,ラオスのビエンチャンの渇水量は本来毎秒700トンであるが,上流の小弯ダムを合理的に運用すれば,下流で倍の毎秒700トンの水を生み出すことができるはずである,中国の言いなりになるのではなく,積極的な外交が必要だ』