ゼレンスキー大統領、反攻示唆 ロシアは徴兵拡大

ゼレンスキー大統領、反攻示唆 ロシアは徴兵拡大
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR315RM0R30C23A3000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ウクライナのゼレンスキー大統領は30日のビデオ演説で「我々は次のステップを準備している」と述べ、反攻に移る可能性を示唆した。一方、ロシアのプーチン大統領は同日、毎年実施している春の徴兵に関する大統領令に署名した。徴兵規模は14万7千人で、2022年春に比べて増やす。

30日でロシアによるウクライナ侵攻が始まって400日が経過した。ゼレンスキー氏は東部ドネツク州の要衝バフムト…

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『ゼレンスキー氏は東部ドネツク州の要衝バフムトの防衛や東部ハリコフ州の要衝の奪還などに触れ「世界が忘れないウクライナ人の勇敢さだ」と指摘。「我々は積極的な行動、勝利へのアプローチを準備している」と語り、新たな攻勢に出る可能性に触れた。

これに先立ち、レズニコフ国防相もエストニアメディアの取材に「複数の方面で反転攻勢が計画されている」と発言した。ドイツなどが引き渡しを進めている独主力戦車「レオパルト2」を4月か5月にも投入する。

米戦争研究所は29日「(独戦車など)新しい装備を反転攻勢で使えるようになるまでに遅れが生じる可能性もあるが、反撃に向けた条件は整った」との見方を示した。

一方、ロシアのタス通信によると、プーチン氏が30日に署名した春の徴兵の招集期間は4月1日〜7月15日。昨春に比べて1万2500人増加しており、ウクライナ侵攻の長期化による兵力不足が影響している可能性がある。

ロシアのショイグ国防相は2022年12月、ロシア軍の徴兵年齢を18〜27歳から21〜30歳に引き上げる考えを示している。タス通信は年齢引き上げ案は審議中だとして、今年の春と秋の徴兵は従来の規定に基づいて18歳から行われると報じた。

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