スペイン首相、習近平氏と会談 ウクライナ巡り「評価」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA317450R30C23A3000000/
『【北京=田島如生】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は31日、北京の人民大会堂でスペインのサンチェス首相と会談した。サンチェス氏は「ウクライナ危機の政治的解決における中国の建設的な役割を高く評価する」と述べた。中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、中国は2月「政治解決に関する中国の立場」と題した12項目の文書を発表した。サンチェス氏は習氏に「積極的に評価する」と伝達した。
スペインは今年下半期の欧州連合(EU)議長国を務める。習氏は中国とEUの協力拡大に向け積極的な役割を果たすよう呼びかけた。サンチェス氏は「尽力する」と答えた。
習氏はシンガポールのリー・シェンロン首相、マレーシアのアンワル首相とも会談した。サンチェス氏を含め3氏とも31日まで中国・海南省で開かれた博鰲(ボーアオ)アジアフォーラムに参加していた。
リー氏は「台湾問題は中国の内政だ」と語り、中国の立場を支持した。アンワル氏は中国が主導する広域経済圏構想「一帯一路」の構築に向けた協力を促進すると表明した。
新型コロナウイルスの感染拡大後、習氏は首脳外交を抑えてきた。2022年末の「ゼロコロナ政策」転換に伴い、首脳外交を活発にしつつあるようだ。』