クラスノダールにある、ロシア空軍の高等軍事航空操縦学校。
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『Alex Hollings 記者による2023-3-27記事「Putin’s Pilot Crisis: Russia is running out of well-trained aviators」。
クラスノダールにある、ロシア空軍の高等軍事航空操縦学校。2021年に同校では、初級課程に140時間、中級者コースだとそれプラス60時間、飛行機を操縦させた。
すなわち2年前に素人だった者が、計200時間の飛行経験を積んだところで、実戦場へジェット戦闘機で送り込まれ得る。これがロシア軍。
米空軍ならどうだろうか。まずプロペラ機DA-20で25時間(於プエブロ)。
さらにT-6テキサンで90時間。
その次に、ジェット練習機のT-38タロンで100時間+。
最速の優秀生徒でも、初級から累算215時間しないと、ジェット戦闘機は操縦させてもらえない。
ジェット戦闘機ではまず20時間。ついで、6ヵ月のスコードロン内練成を経て、ようやく実戦に出されるようになる。
ざっくり比較すると、米軍の戦闘機パイロットは、露軍の戦闘機パイロットよりも2倍の飛行時間で鍛えられている。
現役の露軍パイロットは、年に70時間から120時間、コクピット内に居る。年に70時間は、月に直せば5.8時間となるが、じっさいにはそれ以下の飛行隊が多い。
比較して2020年の米軍の現役戦闘機パイロットは、年に121時間、月に10.9時間、飛んでいた。』