EU、合成燃料限定でエンジン車容認へ独と合意と日本
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『欧州連合(EU)欧州委員会とドイツ政府は2023年3月25日、2035年以降も条件付きで内燃機関(エンジン)車の新車販売を認めることで合意したと発表した。
EUでは当初、温室効果ガス削減策の一環として、全てのエンジン車を禁止する方針だったが、自動車大国ドイツが反対していた。、、
現状では多くの国で、EVへの充電に火力発電で作られた電気が供給され、より多くのCO2を発生させる矛盾を生む。
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二酸化炭素(CO2)と水素で製造する合成燃料(人工石油;e-fuel(イーフューエル)、e燃料)を使用する場合に限ってエンジン車の製造を容認することで折り合った。
EUのティメルマンス欧州上級副委員長はツイッターで「将来の合成燃料使用でドイツと合意に達した」と表明。ウィッシング独交通相も「CO2の排出量が実質ゼロになる燃料だけを使う場合、2035年からもエンジン車が許可される」と説明した。
合意の具体的な内容は明らかになっておらず、今後、他の加盟国も交えた正式な手続きの中で示される見通し。
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独メディアによると、ウィッシング氏は2024年秋までに手続きを完了したい考えという。
合成燃料は工場の排出ガスや大気中から回収したCO2を利用する開発中の新技術。
ガソリンの代わりに使うことができ、CO2を排出するが、再利用もすることから排出は「実質ゼロ」とされる。参照記事 右は、水素と酸素の化学反応で電気を作りモーターを回すトヨタの水素燃料電池車ミライ。現在市販ミライの水素燃料は圧縮された気体で、トヨタは、液体水素搭載車両の開発も行っているが、以前は、一般車へは不可能と言われたほどハードルが高いとされる。
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合成燃料や水素燃料と言ってもその原料や製法により種々あるが、水素燃料や合成燃料車開発に先進的なトヨタの主張が正当化されたと見ていいだろう。
すでに航空機には、これまでの燃料に合成燃料を配合することで石油消費を抑える方法が取られていて、CO2削減ばかりが強調されているが、a56b3640化石燃料消費削減の面からも一般電力や自動車のエネルギー消費は検討されるべきだろう。
EV車を優遇しても、その充電の為の電力製造過程や車両やバッテリー製造過程でCO2や化石燃料が大量に消abde50a2費されては本末転倒である。
欧米や日本でも、まだ合成燃料への理解や、水素エンジンと水素燃料電池車の違いなども十分に理解されていないと筆者は感じている。
筆者の過去のブログだけ見ても、消費エネルギーとして水素実用化の世界で、10年以上前から先駆的役割をしているのが日本で、これまでの開発への投資が大きな財産になるだろう。
過去ブログ:2023年3月水と大気中のCO2等から生成する人工石油(合成燃料)
:2023年3月東レが独で「グリーン水素」製造に100億円投資:
2月パナソニックが中国自社工場で水素燃料電池発電システムを稼働:
1月フィンランド初のグリーン水素プラント着工と日本のガスタービン:
2022年9月天然ガスから水素へ急転換のフィンランド、スウェーデンとSMR(参考2021年12月9日RWEと川崎重工は、世界に先駆けて水素燃料100%の商業規模ガスタービン建設を計画(ドイツ、リンゲン)):
8月独で世界初、水素のみで走る旅客鉄道運行開始と日本の開発:8月VWのCEO9月に交代,EV車製造でも内燃機関は捨てない方針へ:
5月マツダロータリーエンジンなぜ水素燃料と相性が良い?保存記事:
1月日豪の褐炭からの水素製造、輸送プロジェクト開始:
2021年12月北海道の洋上、陸上風力発電と水素燃料:
12月EV車の未来予測:12月日本の技術で豪州で水素製造 世界初の水素運搬船出航:
11月ペロブスカイト型太陽電池の実用化と水素製造への応用:
11月意外と低いEVのCO2削減率、電源構成で大きな差:
10月水素エンジン車の技術実用化へ向かうトヨタとその理由:
10月日本商社、海外でアンモニア製造プラント着工とメリット:
7月トヨタMIRAIの満タン水素で1040.5km走破!燃費は197km/kg!:
3月寒波で死者多数のテキサス大停電が示したEV車一辺倒の危険:
2020年12月新型液体燃料「e-fuel(イーフューエル)」開発に 日本:
11月スコットランドの小都市で水素燃料2階建てバスが運行開始:
11月洋上風力発電での水素燃料製造プロジェクト開始 ドイツ:
3月ドイツでトヨタのFCVがライドシェアで500万キロ達成:
1月中国車市場でハイブリッド車に商機到来か?:
2019年7月加速するトヨタのEV,PHV車開発:
7月トヨタが水素燃料電池車生産を10倍に引き上げ:
4月中国EV補助金削減 水素自動車にシフト トヨタ視察がきっかけ?:
2018年3月ロンドンでトヨタの水素燃料電池公用車「MIRAI」走る 英国:
2017年5月進化するEV,PHV、FCV 、バッテリー etc.:
2015年5月Audiが原料は水とCO2だけで新しいディーゼル燃料 ドイツ:
2013年6月日本で世界初の水素発電所が実用化へ CO2ゼロで低コスト:
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