バフムト市の防御に任じているT-80の車長いわく。射つタマがほとんど無くなっている、と。
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『Thomas Gibbons-Neff, Lara Jakes and Eric Schmitt 記者による2023-3-16記事「Ukraine Burns Through Ammunition in Bakhmut, Putting Future Fights at Risk」。
バフムト市の防御に任じているT-80の車長いわく。射つタマがほとんど無くなっている、と。
※ここでも戦車を野砲代わりに使っているわけである。
バフムトを防衛中のウクライナ軍の旅団長がフェイスブックに書き込んだ。破滅的に砲弾が足らなくなった。こっちに向かってくる敵のT-90の足を止めることができたが、それにとどめを刺すための砲撃は禁止された。砲弾を節約するためだ。
※これは155ミリ榴弾砲だろう。
ちなみにバフムト戦線は、対峙線の長さが600マイルである。
※3月16日の戦地レポートによると、宇軍が、1973年製造のフランス製の迫撃砲を使っているという。
性能は、旧ソ連製の迫撃砲よりはマシという程度。
ところで、WWII中の、さらに古い迫撃砲は、タマが3kmくらいしか飛ばなかったりする。しかし、今のウクライナ戦線では、そのくらいでいいのだ。たとえば迫撃砲のタマを7kmも飛ばしたって、目視観測はとうてい効かず、双眼鏡でも弾着点が分からない。潜入行動ができるFO人材なんて宇軍にいるわけないし、ドローンとの密接な連携がない限り、すべて無駄撃ちとなるだけなのだ。
だったら、3km以内に引き付けて、ハッキリ見える目標だけを射撃させた方がいい。ワグネルを小火器間合いまで近寄せず、1kmから3kmの間合いで出血損耗を強制し続けることができれば、それで露軍は自滅する。思い切って「3km飛ばすだけ」と割り切ってしまうなら、歩兵支援用の重火器も、ずいぶん簡略化できる。硫黄島で使った「噴進砲」みたいな、大口径で短射程のロケット弾を、3Dプリンターで量産できるのだ。
支那事変中の日本兵を最も多数、死傷させた、81~82㎜迫撃砲は、2kmも飛ばぬ重火器だった。しかし、こっちの歩兵は、2kmの距離を一息には躍進できない。だからゲリラ的に使われると、日本軍にはどうしようもなかったのである。
同じことをしてやれ。』