米高官「日韓関係の持続的な進展支援」 首脳会談受け

米高官「日韓関係の持続的な進展支援」 首脳会談受け
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16E8T0W3A310C2000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米政府高官は16日の記者会見で、関係正常化で一致した日韓首脳会談を巡り「両国の新たな和解を持続的な関係進展につなげるため支援していく」と述べた。中国や北朝鮮を抑止するため、過去に浮き沈みを繰り返してきた日韓関係を安定的に発展させるべきだとの認識がある。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が語った。日韓関係は元徴用工問題で韓国が日本企業の賠償を韓国の財団が…

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『元徴用工問題で韓国が日本企業の賠償を韓国の財団が肩代わりする解決策を示したのをきっかけに改善に向かう。

岸田文雄首相は16日、首相官邸で韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談した。2011年以来途絶えていた首脳間の相互訪問の枠組み「シャトル外交」を再開すると申し合わせた。

カービー氏は元徴用工問題を巡り「日韓両国の協力とパートナーシップの新たな章を示す歴史的な発表で、バイデン大統領は歓迎した」と指摘。「日韓の歴史問題に対処し、2国間関係の改善を意図したものだ」との見方を示した。

軍備拡張を進める中国や北朝鮮の脅威をにらみ日韓が足並みをそろえ、米国と協力して東アジアの安全保障を再構築する態勢が整う。米国の核を含む戦力で同盟国を守る「拡大抑止」の強化を話し合う新しい枠組みを日米韓で設ける案を検討。3カ国の軍事演習や情報共有の拡大も選択肢になる。

カービー氏は「(日米韓の)3国間の結びつきを強化し、我々の国家安全保障を守るために必要な軍事力を持ち続ける」と話した。「韓国と日本の防衛に対する米国の約束は絶対的に揺るぎない」と訴えた。』