「グローバルサウス」に初言及 2022年版開発協力白書

「グローバルサウス」に初言及 2022年版開発協力白書
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA13B750T10C23A3000000/

『林芳正外相は14日の閣議で、政府開発援助(ODA)の実績をまとめた2022年版開発協力白書を報告した。南半球を中心とした途上国を意味する「グローバルサウス」という言葉を初めて盛り込んだ。ロシアのウクライナ侵攻で経済・社会が打撃を受けていると言及し、日本の支援の取り組みを紹介した。

第1部はウクライナ侵攻を特集で取り上げた。20、21年版は新型コロナウイルスを扱っていた。

ウクライナ侵攻は「日本にとって決して対岸の火事ではない」と指摘した。日本国民の生活や日本企業のビジネスにも深刻な影響を及ぼしていると強調し、日本が支援する必要性を訴えた。

21年のODA実績額は前年比8.4%増の176億ドルだった。経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)の加盟国の中で米国、ドイツに次ぎ3番目に多い。国際開発金融機関への拠出が増えた。20年は米国、ドイツ、英国に次ぐ4番目だった。

21年の実績を対国民総所得(GNI)比でみると0.34%で加盟国中12番目だった。国連は各国のODA供与の目標に関して「GNI比0.7%」を示す。』