英、国防費をGDP比2.5%に 豪の原潜計画へも拠出
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR123MA0S3A310C2000000/
『【ロンドン=中島裕介】英国のスナク政権は足元で国内総生産(GDP)比2%強の同国の国防費を長期的に2.5%まで引き上げる方針を固めた。長期化するウクライナ支援や中国が影響力を強めるインド太平洋地域への関与に資金を投じる。米国とともに取り組むオーストラリアでの原子力潜水艦の開発・配備に向けた投資にも充てる。
13日に英政府が防衛・安全保障の基本方針「統合レビュー」を改定するのにあわせ、スナク首相が…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『13日に英政府が防衛・安全保障の基本方針「統合レビュー」を改定するのにあわせ、スナク首相が国防費の増額方針を示す。スナク氏は同日、米西部サンディエゴでバイデン米大統領、アルバニージー豪首相と会談する。3カ国による安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」の活動について協議し、豪州の原潜開発の詳細も発表する見通しだ。
英シンクタンク国際戦略研究所(IISS)の報告書「ミリタリー・バランス」によると、英国の2022年の国防費はGDP比で2.2%ほど。1%台のドイツ、イタリアよりは多いが、安保環境の変化でさらなる増額が必要と判断した。
まず今後2年間で50億ポンド(約8100億円)を増やす。ウクライナ支援にも活用する弾薬の備蓄や、豪州の原潜開発計画に充当する。原潜開発への協力は、英国が掲げる「インド太平洋への関与の強化」の目玉政策の一つだ。スナク氏は12日の声明で「英国はウクライナから(中国が海洋進出を進める)南シナ海までにおいて、我々の価値観を擁護し続ける」と述べた。
【関連記事】
・オーストラリア首相が訪米へ 潜水艦導入の具体化協議
・オーストラリア、米国から原潜を最大5隻購入 豪紙報道
・英仏関係「雪解け」へ EU離脱後初のサミット開催 』