最新のトルコ海軍旗艦は、トルコ国産のドック付きヘリコプター揚陸艦『アナドル』(2万7000トン)だ。

最新のトルコ海軍旗艦は、トルコ国産のドック付きヘリコプター揚陸艦『アナドル』(2万7000トン)だ。
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『ストラテジーペイジの2023-3-12記事。

   最新のトルコ海軍旗艦は、トルコ国産のドック付きヘリコプター揚陸艦『アナドル』(2万7000トン)だ。

 多目的に使える。乗員261名。お客の兵隊を数百人も載せられる。民間人のエバキュエーションにも役立つ。
 最大速力は39km/時。巡航は30km/時。

 船体が国産というのみならず、搭載機もトルコの国産。

 当初計画ではF-35Bを予定していた。が、ロシアからS-400を買ったのが祟り、米国から輸出を拒否された。

 それで、ジェットエンジン付きの固定翼無人機である「キジレルマ」を運用することにした。メーカーはバイラクタル社である。

 艦上機としてプロペラ機は危険なので理想的ではない。しかし『アナドル』には、「TB2」の翼を折りたためるようにした艦上機バージョンである「TB3」も、30機ほど混載させるという。

 キジレルマのジェットエンジンも、国産予定。これは2024年から納品されるという。
 いまのところ、エンジンはウクライナ製を使っている。
 キジレルマの全長は14.7m、ウイングスパンは10m。

 飛行甲板はスキージャンプ式になっている。カタパルトは使わない方式だ。

 キジレルマは兵装を1.5トン吊るして、時速1100kmまで出せる。高度は1万2500mまで昇れる。滞空は、最長で6時間というところ。

 無人機ながらAESAレーダーを搭載。空対空ミサイルも発射可能である。

 このほかに、艦上ヘリコプターは、20機ていど、載せることになるだろう。

 2023年に初飛行するはずのトルコ国産の有人練習機「Hurjet」は、寸法がキジレルマより一回り小さい。これを5年以上かけて艦上機に改造し、やはり『アナドル』から運用する計画もある。』