セルゲイ・キシリョフは2020にウクライナ国防軍を除隊したが…。
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『2023-3-12記事「Defender of Ukraine learned to shoot down helicopters by watching online videos」。
セルゲイ・キシリョフは2020にウクライナ国防軍を除隊したが、2022-2以降また再役し、これまで4機の露軍ヘリコプターを撃墜した。
セルゲイは、「9K38 イグラ」と「スティンガー」という2種のMANPADSを持たされて、キーウ防空を担任する。
イグラは1981からある古いMANPADSだが、ヘリコプター相手には今でも十分な性能なのだと立証した。
同様、スティンガーも1981からある。
セルゲイは、操作方法が異なる2種のMANPADSの扱いを1人の歩兵がすばやく習得することは可能であることも、身を以て実証した。
彼は最初の1ヵ月に、いきなり4機のヘリを撃墜した。場所はブチャ市の近郊。
敵ヘリの接近は、まず耳で分かる。ついで、目視ができる。
同じ場所から2発射つことはあるが、連続3発はいけない。敵眼にこちらの位置が露顕しているから。すぐに移動しなくてはいけない。
「カモフ52」は、緊急脱出システムとして、まずメインローターを吹き飛ばし、ついで座席をエジェクトさせる設計になっている。それが実際に機能するのを彼は見た。
さいしょ、超低空を3機編隊で飛んできた。あまりに低すぎてMANPADSの照準を諦めた。ところがそのうち1機の「カモフ52」が調子に乗ってUターンし、しかも高度を上げた。それでセルゲイが撃墜できたそうである。
※MANPADS要員用に、「聴力倍化デバイス」を開発する必要があるだろう。兎の耳のような共鳴フィルム入りの楕円パラボラをヘルメットに取り付ける。そこに集音されたチョッパー音を、電子マイクで増幅して、ヘッドセットを通じて、発射員に知らせるわけだ。首をまわせば、音が強く来る方向も判る。共鳴特性を調節すれば、頭上の対ドローン警戒も可能だろう。』