英国は欧州大陸から海底ケーブルで電力を輸入している。

英国は欧州大陸から海底ケーブルで電力を輸入している。
https://st2019.site/?p=20958

『The Council on Geostrategy’s online magazine の記事「Unseen but vital: Britain and undersea security」。

    英国は欧州大陸から海底ケーブルで電力を輸入している。露軍は必ずその切断を狙ってくるだろう。
 英政府は、現在、7440メガワットを輸入しているが、2030年までにそれを18ギガワットまで拡張しようとしている。ますます大陸依存度は高まり、ますます有事の英国の脆弱性は増す。

 これに、石油とガスの海底パイプライン網が加わる。英国からは、仏、ベルギー、オランダ、ノルウェー、そしてアイルランドに、海底パイプラインがつながっている。近々、そこにドイツとデンマークも加わる。露軍は必ずその爆破を狙ってくる。

 通信ケーブルは言うまでもない。英国からは60本の海底線が出ている。これを切られると国際金融決裁に重大な支障が出る。

 2017年にソマリア沖で1本の通信ケーブルが、船の碇によって切断された。これは事故であった。しかしインターネットが再びつながるまでに3週間かかり、そのあいだ、ソマリアは1日あたり1000万ドルを損し続けたと見積もられている。』