東日本大震災12年、広がる鎮魂の祈り 被災地点描
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE099RR0Z00C23A3000000/
※ 干支も、一廻りしたのか…。
※ 随分、時間も経ったな…。
※ 貞観の大地震(869年)に匹敵する大地震だったらしい…。
『激しい揺れと大津波が街を襲ったあの日から12年。懸命に続けられた努力により、東日本大震災の被災地にはにぎわいが戻りつつある。それでも、大切な人を失った深い悲しみが癒えることはない。「元気でやっています」「家族のことは心配しないで」――。人々が祈り、復興を誓う日。被災地を見つめた。
午前6時15分@仙台市荒浜地区「長く無事でありますように」
海岸を訪れ犠牲者を追悼する人たち(11日午前6時2分、仙台市若林区)
仙台市若林区の荒浜地区の海岸では冷たい風が吹き付ける中、夜明けごろから人が姿を見せた。日本ビーチテニス連盟宮城県支部長の鹿島寛英さん(54)は支部のメンバーらとともに海に向かって手を合わせた。メンバーの中には自宅を流されたり、津波で家族を亡くしたりした人もいる。犠牲者を悼みながら「また海で楽しめるようになりますように。この地域が長く無事でありますように」と祈った。
午前6時@福島県いわき市薄磯海岸 鎮魂と希望の舞
福島県いわき市の薄磯地区で、日の出を前に祈りをささげる小田原真理子さん(11日)
いわき市の薄磯海岸では、地平線から朝日が顔をのぞかせる中、海に向かって舞をささげる人の姿があった。札幌市在住の舞踊家、小田原真理子さん(53)。震災後、いわき市でボランティアに参加して以来、毎年ここへきて鎮魂と希望の舞をささげているという。小田原さんは「まだ見つかっていない方も含めて安らかに眠ってほしいとの思いを込めました」と話した。
午前5時45分@「悲しみ、分かち合いたい」防災士、奇跡の一本松
奇跡の一本松を前に手を合わせる高根沢さん(11日、岩手県陸前高田市)
岐阜県大垣市で防災士をする高根沢優さん(47)は11日朝、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の前で静かに手を合わせた。高根沢さんは11日から数日をかけて被災地を回る。高根沢さんの祖母は8歳の時に関東大震災を経験し、町中が火の海になる光景を目の当たりにした。幼いころ祖母に教わった災害の恐ろしさを「次世代に伝えたい」。大垣市と陸前高田市、距離は遠いが「思いを同じくして、悲しみを分かち合いたい」と話した。
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