ロシアとサウジ両外相が会談 OPECプラスでの協力確認

ロシアとサウジ両外相が会談 OPECプラスでの協力確認
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR09CBT0Z00C23A3000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ロシアのラブロフ外相は9日、サウジアラビアのファイサル外相とモスクワで会談した。両者は石油輸出国機構(OPEC)にロシアなどを加えた「OPECプラス」の枠組みでの協力を確認。サウジ側はロシアによるウクライナ侵攻について、政治的解決を進める立場を強調した。タス通信などが伝えた。

ラブロフ氏は「ロシアとサウジの2国間関係は優先事項だ」と指摘。貿易などの経済関係を強化する考えを伝…

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『ラブロフ氏は「ロシアとサウジの2国間関係は優先事項だ」と指摘。貿易などの経済関係を強化する考えを伝えた。会談後の記者会見でファイサル氏は「我々はウクライナの状況について話し合った。サウジアラビアはウクライナ危機を解決するためにあらゆる努力をする用意がある」と強調した。

ファイサル氏は2月末、サウジの外相として1993年の外交関係樹立後では初めてウクライナを公式訪問した。同国のゼレンスキー大統領と会談し、4億ドル(約545億円)規模の石油製品などの支援を伝えた。』

『一方、ラブロフ氏は共同記者会見で、ウクライナから黒海を経由する穀物輸出に関する合意の延長に改めて難色を示した。合意で定められたロシア産穀物などの輸出障壁を取り除く約束が「全く果たされていない」と指摘。ロシア側は義務を果たしていると主張した。

合意はロシアとウクライナ、仲介役の国連とトルコの4者が2022年7月に結んだ。穀物を運ぶ船を通す黒海海上の「回廊」をもうける内容で、合意期限が18日に迫っており更新できるかどうかが焦点となっている。』