H3失敗、宇宙の国際競争出遅れ必至 商業衛星開拓に壁
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC139A10T10C23A2000000/

『大型ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗は、国の宇宙開発戦略や宇宙産業の育成に影を落とす。今後H3で予定していた日本版全地球測位システム(GPS)を担う人工衛星や宇宙基地への輸送機などの計画は修正を求められる。低コストと高い信頼性が求められる衛星打ち上げサービスの国際競争でも日本は厳しい位置に立たされる。
大型ロケットは国内宇宙産業の中核を担う。内閣府などによると、国内の宇宙産業の規模は人工衛星…
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『大型ロケットは国内宇宙産業の中核を担う。内閣府などによると、国内の宇宙産業の規模は人工衛星とその打ち上げを担うロケットなど宇宙機器関連が約3500億円、衛星データなどを使った利用関連が約8000億円、全体で約1.2兆円の産業規模がある。
政府はこれを2030年代の早期に倍増させる目標を掲げる。産業規模の大きい衛星データの利用を増やすには安価で使いやすいロケットが不可欠だ。調達がままならなくなれば、国内の宇宙産業の停滞につながる。』