中国の統治機構とは 共産党がすべてを指導

中国の統治機構とは 共産党がすべてを指導
きょうのことば
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM076DE0X00C23A3000000/

『▼中国の統治機構 中国を統治する中国共産党は、憲法で国家を指導する存在と規定される唯一の政党だ。共産党は企業や学校、病院などで共産党員が3人以上いる場合に末端組織を置き、党が指導する体制を敷く。人民解放軍も共産党が設立した軍隊で、党が指揮・指導する。

習近平(シー・ジンピン)国家主席(総書記)はかねて「東西南北中すべてを党が指導する」と述べてきた。指導体制や基本方針を決める最高の意思決定機関が5年に1度開く中国共産党大会だ。党幹部に相当する約200人の中央委員の選出や党規約の改正、重要政策などを議論する。

国会に相当する立法機関の機能をもつのが毎年3月に開かれる全国人民代表大会(全人代)だ。法律の制定や改正を担う。行政機関の国務院(政府)が政策を執行する。司法機関は最高人民法院、高級人民法院、中級人民法院に分かれ、民事事件や刑事事件を扱う。日本のように立法・行政・司法による三権分立ではなく、実際は共産党がすべてを統治している。

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