まちがいなく米空軍は、ウクライナ空軍にA-10をくれてやるかどうかを、見定めるつもりだ。
https://st2019.site/?p=20946
『Defense Express の2023-3-6記事「Ukrainian Pilots in the US: Why It’s Not About F-16 But A-10 or Maybe Even More Interesting Options」。
報道では、ウクライナ空軍から米国に派遣された実験台のパイロットは、アリゾナ州のツーソンに所在する、と。それに該当するのは「デイヴィス-モンサン」基地しかない。
デビスモンサン基地には米空軍として唯一の「A-10」訓練部隊がある。まちがいなく米空軍は、ウクライナ空軍にA-10をくれてやるかどうかを、見定めるつもりだ。
もしF-16のパイロットを教育すると初めから決めているのなら、同じアリゾナ州でもフェニックス市近くのルーク空軍基地の方がはるかにそれに適している。それをわざわざデヴィスモンサンにしたというのは、A-10絡みだ。
※敵軍支配地の上空には決して入らず、そのずっと手前の低空から空対地兵装を抛り出してすぐUターンするという用法に撤するのなら、A-10でじゅうぶんである。
それならSEADのフルセットを与える必要もない。
今、ミル8でやっていることをA-10でさせるというだけだ。もちろん兵装は無誘導ではなく、終末誘導の滑空爆弾になるだろう。
この用法に撤すると、とてもよいことがある。万一SAMに被弾して墜落するとしても、墜落場所はかならずウクライナ領内となる。だからパイロットは捕虜にならず、その口から米空軍のF-16教育の秘密がロシアへ漏洩することにもならない。
米空軍は、早くお払い箱にしたくてたまらぬA-10を一掃してしまえる。他方でそのメンテナンス義務は発生するから、A-10関連工場のある地元連邦議員も満足する。』