プーチン氏に長男紹介 チェチェン独裁者 権力継承にらむ?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB060750W3A300C2000000/?type=my#AAAUAgAAMA
『ロシア南部チェチェン共和国の独裁者ラムザン・カディロフ首長(46)は4日、長男アフマトさんがプーチン大統領と面会したと通信アプリ「テレグラム」で明らかにした。アフマトさんとプーチン氏が握手する写真も公開。ロシア大統領府は発表していない。カディロフ氏は「非公式会合」と説明した。
カディロフ氏を巡っては最近、健康不安説が浮上している。子供への権力継承をにらんだ紹介という見方がある。プーチン氏としても、ウクライナ侵攻に協力するカディロフ氏は無視できない。
アフマトさんは17歳とされる。権力を継承すれば、2004年に暗殺された故アフマト・カディロフ元大統領から数えて3代目。昨年9月、チェチェン共和国の青少年団体トップに就任したことが判明した。4日が結婚式だと報じられたばかりで、カディロフ氏によると、面会したプーチン氏から「おめでとう」と祝福された。
長女アイシャトさん(24)も21年からチェチェン共和国の文化相を務めるなど、カディロフ氏は子供を要職に起用。日本を含む西側諸国はウクライナ侵攻に絡み、アイシャトさんを含むカディロフ氏の一家を制裁対象に指定した。
ドイツ紙ビルト(電子版)は3日、カディロフ氏が腎臓の病気を患い、アラブ首長国連邦(UAE)から医師を呼んで治療中だと報道。2月下旬のプーチン氏の年次教書演説に姿を見せなかったのは、健康問題が原因だと伝えた。最近は肥満気味だとされる。(時事)』