ベラルーシ国内の反政府活動家が、2機のクォッドコプターで、露軍のAWACS「A-50」に肉薄。
https://st2019.site/?p=20938
『Boyko Nikolov 記者による2023-3-2記事「No defense…a quadcopter landed on the Russian A-50 and went back」。
ベラルーシ国内の反政府活動家が、2機のクォッドコプターで、露軍のAWACS「A-50」に肉薄。1機はロートドームの上に着陸して、また戻ってきた。そのビデオがSNSに流れている。破壊の試みは成功しなかったようである。
この動画があばいたおどろくべき事実。ベラルーシの飛行場には、動いている警戒設備は無く、歩哨も警備員も見当たらない。何の防備もしてないのである。
※もっと驚くべきことは、市販サイズのクォッドコプターでも運搬ができる分量の金属粉(metal powder as material for FOD)をエンジンナセルの Air Intake 内に置いてくるという単純にして致命的になり得る破壊工作ミッションをなぜこの駆け出しゲリラどもは思いつかぬのかということ。
タービン内に吸い込まれた金属粉はエンジン燃焼室内に異常挙動を起こさせる。
しかも、いいかげんな飛行前目視点検では発見されない可能性がある。とうぜん各国の空軍研究所では、この破壊工作のために最適な金属粉の組成も、模索しているはずだよね?
FPVのビデオを見るかぎり、あきらかに、このオペレーターには、AWSACSの機番を調べてやろう、だとか、機体下部のアンテナや警戒センサーを仔細に調べよう、だとか、エンジンにカバーがかかっているかどうか確認しておこうといった着眼は、まったく無い。トーシローの冒険なのだ。
そして、だからこそ、軍用飛行場のすぐ近くまでドローンを持って肉薄するなどという蛮勇を発揮できたのだろう。』