習近平直轄の公安・警察誕生も 白紙、白髪運動で強化

習近平直轄の公安・警察誕生も 白紙、白髪運動で強化
編集委員 中沢克二
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK246RE0U3A220C2000000/

 ※ これまでは、一応、「党が決定し」「政府機構が実行する」という体制だった…。
 ※ それを、「国家安全」と「公安」に関するものは、「党に一元化する」というような話しのようだ…。

『中国トップさえ直接、介入できなかった公安・警察と、国家安全を担う部門のボスだった元最高指導部メンバー、周永康の粛清から10年。究極の権力を意味する「極権」を手にした共産党総書記兼国家主席、習近平(シー・ジンピン)の下、思いもよらない形で公安、安全関連の組織が格段に増強される兆しがある。

それは2月28日に閉幕した第20期党中央委員会第2回全体会議(2中全会)がコミュニケに明記した「(共産)党と国…

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『「詳細は伏せるが、 国家安全と公安に関係する組織を、今までとは全く違う枠組みで増強する案がある。人員規模は、地方(の末端関連組織)を含めれば倍増もあり得る。期限は次の(共産)党大会がある2027年までだ」

「全人代の最重要課題は、景気対策、経済対策といわれている。だが政治的に本当に重大な意味を持つのは、党・国家の大規模な機構改革だ。(中国は)今後4、5年で、かつてのソ連のような国になる可能性さえ出てきた」

漏れ伝わる内部の動きを知る複数の関係者らは、中国が旧ソ連のような窮屈な警察国家にならないか、本気で心配し始めた。ポイントは、党中央の「核心」である習が事実上、直接指揮できる公安、国家安全関連の組織が誕生する可能性である。』…。