ロシアがバフムート北地区の制圧を主張、同地区を闊歩する様子も公開

ロシアがバフムート北地区の制圧を主張、同地区を闊歩する様子も公開
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russia-insists-on-control-of-the-bakhmut-north-district-and-the-state-of-walking-around-the-district-is-also-disclosed/

『露国営メディアは「ワグナーがバフムートのスタッキー地区を支配下に置いた」と報じており、これを裏付ける動画も登場した。ワグナーは「スタッキー地区からヤヒドネを攻撃してたった4日間で完全に解放した」と主張している。

参考:российские силы взяли под контроль микрорайон Ступки в Артемовске
どうやら「ウクライナ軍の大規模な反撃」はSNS上の幻だった可能性が高くなっている

露国営メディアは「ワグナーがバフムートのスタッキー地区を支配下に置いた」と報じており、これを裏付ける映像も公開されているが「どこを歩いて」「どこで旗を掲げているのか」は今のところ特定されていないが、ワグナーは「スタッキー地区からヤヒドネを攻撃して短時間で解放した。たった4日間で完全に解放した」と主張している。

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

スタッキー地区とはバフムートの北に位置するスタッキー駅=?周辺のことで、さらにロシア軍(ログナー)はドゥボヴォ・ヴァシリフカとベルヒルカからボダニフカに迫っていると報告されており、ベルヒルカからボダニフカに向かって流れる川沿いの森林地帯を利用して前進していると予想されている。

戦況マップに書き込まれた?~?の視覚的な証拠(23日~28日までに確認されものに限定/リンク付き)は以下の通りだ。

?=ワグナーの兵士がベルヒルカの48.64866, 37.96820で撮影した写真
?=ワグナーの兵士がヤヒドネの48.62914596, 37.98705952で撮影した写真
?=これは視覚的な証拠ではなくスタッキー駅の位置

?=ウクライナ軍が貯水湖の放出した様子を映した動画
?=ウクライナ軍のBMP-2が48.60554, 38.01658で発砲する動画
?=ウクライナ軍のBMP-2が48.586356, 38.013701で発砲する動画
?=ウクライナ軍の戦車が48.569667, 37.969107に隠れたロシア軍に発砲する動画
?=ウクライナ軍がT0504より南の48.558774, 37.879632に存在することを示す証拠

Video evidence from Stupki microdistrict in northern Bakhmut which was taken under control by PMC Wagner. pic.twitter.com/uKbgDMMAZk

? Trollstoy (@Trollstoy88) February 27, 2023

Twitterの動画は「ワグナーによるスタッキー地区支配を裏付ける映像の一部」で、約5分のフルバージョンはサイズが大きのでTelegramのアプリをもっていれば視聴可能だが、ショッキングな映像も含まれているので視聴するなら覚悟したほうがいい。

因みにキエフポストは関係筋からの話として「日曜日にバフムート郊外のヤヒドネとベルヒルカに対して局地的な反撃をウクライナ軍が開始し、月曜日も反撃が続いているがその進捗は不明だ」と報じているが、ウクライナ軍が大規模な反撃を行い「バフムートの背後に回り込もうとしているロシア軍の突出部を挟撃した」という噂は信憑性(完全否定は独自に検証できないので不可能)が低く、この反撃が真実であっても小規模な反撃だったという見方が多い。

MAP : pic.twitter.com/FdwxNmdbCQ

? The Cube (@War_cube_) February 27, 2023

追記:ワグナーによるスタッキー地区支配を裏付ける映像のジオロケーションが判明、スタッキー駅周辺からヤヒドネに向かうルートを移動しているのでスタッキー地区を支配しているというのは事実の可能性が高く、この地区を支配したという情報は最近確認されたものなので過去の動画という線もないと思われる。

関連記事:噂レベルの話、ウクライナ軍がバフムートでロシア軍の突出部を挟撃?
関連記事:ウクライナ侵攻367日目の戦況、バフムートはロシア軍の大釜に捉えられる寸前

※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 24 』

『 パセリ
2023年 2月 28日

返信 引用 

反撃どころか苦し紛れのダム決壊だったのか
しかしこのままだと第二のマリウポリだし、撤退にしても市街まで入られたならキツイ追撃喰らいそうだし良くないな
12 』

『ななし
2023年 2月 28日

返信 引用 

ロシアは道を無視しつつ(畑があるので農道くらいはある?)歩兵でバフムートの裏側に進出…歩兵で包囲作戦とかある意味ロシアらしい動き
とはいえボダニフカを攻略できないまでも周辺に展開されたら補給路の安全性がなくなってしまうので、もし反撃で押し返せない場合いよいよバフムート維持が厳しいような気もします
せめて幹線道路の橋を簡易的にでも掛け替える事ができればいいんでしょうが

しかしスタッキー地区は貯水池の水放出の影響を受けそうな場所なんですが(水量的に影響は一時的とはいえ)結局そこまで水位は上がらなかったのかどうか
それとも放出前の動画なのか…
3

    ポンタ
    2023年 2月 28日
    返信 引用 

ワザとバフムト落としてない疑いも出てきたなぁ、無理に行っても損害大きいし全土制圧も無理だから補給線叩ける有利な状況で持久作戦、それで欧米が疲れるのを待つと、一方的に国土を攻撃出来るロシアなら十分あり得るかな
13 』

『もへもへ
2023年 2月 28日

返信 引用 

今回の幻の大反撃

当事者が発表していないのに、周りが勝手に作り出した感じになるね。
願望が実施されてもいない作戦とその成果を作り出すなんて、ホント情報は一旦立ち止まって考えないと駄目ですね。
22

    Artillery
    2023年 2月 28日
    返信 引用 

一応大元の情報はウクライナ人らしいです。
前線のワグネル戦闘員を動揺させるための情報戦の一種かも?
        コンコルド
        2023年 2月 28日
        返信 引用 

    ウクライナ言えば情報戦、ロシアが言えばプロパカンダですか、どう言い訳しようが信用が無くなっていくだけですよ
    19
            Hk
            2023年 3月 01日
            返信 引用 

        プロパガンダとは本来「宣伝」とゆう意味なので、ある意図をもって行う宣伝は全てプロパガンダなんです。
        ここで何故ウクライナ側には「情報戦」と表現するのかと考えると、そこに嘘が混じってもウクライナの状況では便宜的に許されるからとゆうメディア側の配慮なのでしょうかね。
        どこが中立なのか笑
        12 』

『 paxai
2023年 3月 01日

返信 引用 

ロシアがバフムートでレオパルトが確認されたと報道してるな。
数が足りてないはずだがウクライナ軍は何が何でも撤退しないつもりかな?
2

    ゲストさん
    2023年 3月 01日
    返信 引用 

ロシアはエイブラムスや、ブラッドレーも前線で破壊したと主張してるので、そこら編は基本疑ってかかったほうが良いと思いますよ(笑)
たぶん、近いうちにチャレンジャーやF-16も前線で目撃され、多数が破壊されたことになるかと。
    TKT
    2023年 3月 01日
    返信 引用 

真偽は不明ですが、虎の子のレオパルト戦車をバフムトに投入することも、ゼレンスキ―大統領の決定如何ではありえるでしょう。

ドネツク地区の作戦司令官であるモスカリョフ少将は先日、解任されたと言いますが、おそらくゼレンスキー大統領と作戦の方針で対立した、つまりバフムトからの退却を命じようとしていたのかもしれません。シルスキー司令官がバフムトに来たのはやはり死守命令だったのでしょうか?

しかしレオパルト戦車が次々とバフムトに投入された後に、バフムトが完全包囲されると、虎の子のレオパルト戦車も一気に袋のネズミとなりかねません。バフムトがレオパルトホイホイ状態となります。』