〔ロシア(及び、周辺国)、関連情報〕

 ※ 今日は、こんな所で…。

 ※ 実は、今般のロシア・ウクライナ事態勃発後に、紙の書籍を買った…。

 ※ 朝倉書店「世界地誌シリーズ9 ロシア 加賀美雅弘編」というものだ。

 ※ ロシアとは、地理的・地誌的にはどんな国なのか、ある程度は知っておいた方がいいと考えたからだ…。

 ※ それを、最近導入した「カメラ・タイプ」のスキャナでキャプチャしたものを、いくつか紹介する。

 ※ この新規スキャナ、まあ、大体(8割くらい)は、「把握した」と思うんだが…。
 ※ しかし、実は、今日も「デバイスを検出しています(グルグル…)」に見舞われたんだよな…。

 ※ ヤレヤレ、またか…、と思ったが、またまた、「自分のせい」だった…。

 ※ なにしろ、作業している机のスペースも、限られている…。

 ※ 一応、ディスプレイ・スタンド使って、ディスプレイの下の空間に、キーボードを収納できるようには、している。

 ※ そうやって、キーボードをしまい込んで、空いた空間に「新規スキャナ」を設置して、スキャン作業をやってるわけだ…。

 ※ しかし、それが一段落して、別の作業に取りかかり、キーボードを取り出す段になると、今度は、「スキャナ」が邪魔くさいわけだ…。

 ※ それで、一時、「寝かせて」脇に置いたりする必要があるわけだ…。

 ※ この時に、USBケーブルが緩んで、接続不良になってたんだよな…。

 ※ そういうトラブルも、生じるわけだ…。

 ※ まったく、世の中、「あちら立てれば、こちらが立たず」だよ…。

 ※ こういう「写真画像」から、ソフトウエア的に加工して、下記のような「白黒画像」を作り出す仕掛けだ。

※ これは、非常に参考になった…。

※ 「有効積算温度」とは、「気温が植物の生育に係る10℃以上になる日の温度と日数を積算したもの」だそうだ。

 ※ こっちは、「植物の生育」に必要な「湿度」の分布状況…。

 ※ 「計画経済」なんで、ともかくも「自然に働きかけて」「地形を改変しよう」とするわけだ…。

 ※ それで、やたら、「ダム作ったり」「運河掘ったり」するわけなんだが、そのせいで、「自然環境が極度に荒廃した地域」や、「環境災害」がやたら発生する地域ができたりしてしまうわけだ…。

 ※ ロシアの開発・発展が、どういう地点からなされていったのか、経緯を示している。

 ※ おまけとして、「最難関高校」の入試問題から、「ロシアと周辺国の工業地域」を貼っておく…。

 ※ なんか、前にも貼った記憶があるんだが…。

 ※ まあ、いいや…。また、貼っておこう…。

ウクライナがインフラ攻撃に対して勝利宣言、最も困難な時期を乗り越えた

ウクライナがインフラ攻撃に対して勝利宣言、最も困難な時期を乗り越えた
https://grandfleet.info/european-region/ukraine-declares-victory-over-infrastructure-attacks-surviving-the-hardest-time/

『ウクライナのシュミハリ首相は28日「自信をもって最も困難な時期を乗り越えた」と述べ、ロシア軍によるインフラ攻撃=暖房と明かりを巡る戦いに事実上「勝利した」と宣言した。

参考:Выдержали энергетический террор РФ. Украина прошла самый тяжелый период, ? Шмыгаль
油断は禁物だが、久々にウクライナにとって明るい話題と言えるだろう

シュミハリ首相は28日の閣僚会議で「本日は冬の最終日だ。まだ1ヶ月半ほど暖房シーズンが残っているものの『最も困難な時期を乗り越えた』と自信をもって断言できる。我々はロシアのインフラ攻撃に耐え抜き家庭の暖房を確保してきた」と述べ、電力供給量も17日間連続で不足(設備が損傷して送電が止まっている地域はある)しておらず、暖房と明かりを巡る戦いに事実上「勝利した」と宣言した。

出典:TpyxaNews 明かりを失っていた時期のキーウ

さらにシュミハリ首相は「我々は今後もっと強くなる。失われたものを取り戻すだけでなくエネルギーインフラを近代化し、分散し、安全性を確保するだろう。この作業は既に進行中でさらに加速される」とも述べており、ハルシチェンコ・エネルギー相も「ロシア軍による大規模な攻撃が発生しない限り停電は二度と起こらない」と主張している。

ロシアは暖房と明かりを奪うことでウクライナ人からの「譲歩」を期待し、一時的にウクライナの電力事情は危機的なレベルまで低下したものの、最終的にロシア軍の破壊量を西側諸国の支援に支えられたウクライナの復旧作業が上回り、あと1ヶ月程度で暖房シーズンが終わるためロシアのインフラ攻撃は目的を達成できなかった。

出典:IMA Media 演習に登場したShahed-136

今後もロシアがインフラ攻撃を継続するのかは不明だが、ウクライナ軍の防空能力は夏までに相当強化される見込みで、シュミハリ首相が述べたように「エネルギーインフラの分散化」が進めば攻撃効率は更に悪くなるため割に合わないかもしれない。

ただロシアのインフラ攻撃は「ウクライナ軍の防空システムが使用する迎撃弾を枯渇させる」という目的もあるので油断は禁物だが、久々にウクライナにとって明るい話題と言えるだろう。

関連記事:暗闇に飲み込まれるウクライナ、新たなインフラ攻撃をロシア軍が準備中
関連記事:ウクライナ、ロシア軍の攻撃でエネルギーインフラの30%が破壊される
関連記事:破壊されるウクライナ経済、ロシア軍の攻撃で500万人が職を失う
関連記事:ロシア軍が発電所の30%を破壊、ウクライナで大規模な停電が発生
関連記事:世界初の空中消耗戦に挑むウクライナ、戦闘機提供は勝利の助けにはならない

※アイキャッチ画像の出典:Денис Шмигаль
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投稿者: 航空万能論GF管理人 欧州関連 コメント: 7  』

『 ふぇふぇふぇ
2023年 3月 01日

返信 引用 

次は泥濘期か…去年は散々な目にあったが、今年はどうなんだろか。

ロシアの大規模攻勢は(散発的とも、小規模とも)もう始まってるとも、まだ始まってないとも言われてるが、宇・露ともに陸上戦力は大丈夫なんだろうか?自然のモノなんで対策なんて気休め程度のモノで殆どないと思うが…。 

ロシアは去年コレを避けるため、短期決戦で挑んだが結果、ダメダメだったが今年のロシアは何かしらの対策を考えてるかな? 陣取り合戦やってんだから占領するにはどうしたって陸上戦力は必須だし、ミサイル・航空機・ドローン・迫撃砲だけじゃ陣地取れないでしょ。  
1

匿名
2023年 3月 01日

返信 引用 

侵略者ロシアがナチスのV2爆撃のような卑劣なインフラ攻撃をしても
相手国の戦意を挫く事が出来なかったと改めて歴史に記しましたな。
14

なみ
2023年 3月 01日

返信 引用 

冬を越してしまえば何とでもなるか。
ロシアにはミサイルは残ってるかな?
3

すえすえ
2023年 3月 01日

返信 引用 

インフラの破壊と復旧のいたちごっこが決着ついたか。
ウクライナおつかれさまです。

ウクライナの反撃がうまくいくことを祈っております
4

58式素人
2023年 3月 01日

返信 引用 

一冬超えることが出来たようで良かったです。お疲れ様でした。
この先この戦争がどうなるか判りませんが、ロシアは諦める様子
がないので、今度は攻撃に強いインフラ設備とネットワーク、
全領土をカバーする対空砲火の構築が必要と思います。
ロシアのことです、きっとロクでもないことを思いつくでしょう。
3

パセリ
2023年 3月 01日

返信 引用 

バフムトの記事見たあとだと撤退のための目眩まし的な感じの勝利宣言に見える
3

無無
2023年 3月 01日

返信 引用 

3週間以内のはずが1年を越してる時点でプーチンはすでに敗北しています、今は単に敗北を認めないための悪あがきに過ぎない
ロシアが長期戦に切り替えた報道に合わせてロシアと中国ベラルーシ首脳との会談がもたれていますが、
果たして沈みつつある船に後から乗り込むお人好しがいるのかは不明、救援はしても乗船はしないよね
スペイン内戦ではドイツイタリアから支援受けて勝利したスペインは、第二次世界大戦を中立で通してます。
独裁者はみなエゴイストですから 』

ロシアがバフムート北地区の制圧を主張、同地区を闊歩する様子も公開

ロシアがバフムート北地区の制圧を主張、同地区を闊歩する様子も公開
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russia-insists-on-control-of-the-bakhmut-north-district-and-the-state-of-walking-around-the-district-is-also-disclosed/

『露国営メディアは「ワグナーがバフムートのスタッキー地区を支配下に置いた」と報じており、これを裏付ける動画も登場した。ワグナーは「スタッキー地区からヤヒドネを攻撃してたった4日間で完全に解放した」と主張している。

参考:российские силы взяли под контроль микрорайон Ступки в Артемовске
どうやら「ウクライナ軍の大規模な反撃」はSNS上の幻だった可能性が高くなっている

露国営メディアは「ワグナーがバフムートのスタッキー地区を支配下に置いた」と報じており、これを裏付ける映像も公開されているが「どこを歩いて」「どこで旗を掲げているのか」は今のところ特定されていないが、ワグナーは「スタッキー地区からヤヒドネを攻撃して短時間で解放した。たった4日間で完全に解放した」と主張している。

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

スタッキー地区とはバフムートの北に位置するスタッキー駅=?周辺のことで、さらにロシア軍(ログナー)はドゥボヴォ・ヴァシリフカとベルヒルカからボダニフカに迫っていると報告されており、ベルヒルカからボダニフカに向かって流れる川沿いの森林地帯を利用して前進していると予想されている。

戦況マップに書き込まれた?~?の視覚的な証拠(23日~28日までに確認されものに限定/リンク付き)は以下の通りだ。

?=ワグナーの兵士がベルヒルカの48.64866, 37.96820で撮影した写真
?=ワグナーの兵士がヤヒドネの48.62914596, 37.98705952で撮影した写真
?=これは視覚的な証拠ではなくスタッキー駅の位置

?=ウクライナ軍が貯水湖の放出した様子を映した動画
?=ウクライナ軍のBMP-2が48.60554, 38.01658で発砲する動画
?=ウクライナ軍のBMP-2が48.586356, 38.013701で発砲する動画
?=ウクライナ軍の戦車が48.569667, 37.969107に隠れたロシア軍に発砲する動画
?=ウクライナ軍がT0504より南の48.558774, 37.879632に存在することを示す証拠

Video evidence from Stupki microdistrict in northern Bakhmut which was taken under control by PMC Wagner. pic.twitter.com/uKbgDMMAZk

? Trollstoy (@Trollstoy88) February 27, 2023

Twitterの動画は「ワグナーによるスタッキー地区支配を裏付ける映像の一部」で、約5分のフルバージョンはサイズが大きのでTelegramのアプリをもっていれば視聴可能だが、ショッキングな映像も含まれているので視聴するなら覚悟したほうがいい。

因みにキエフポストは関係筋からの話として「日曜日にバフムート郊外のヤヒドネとベルヒルカに対して局地的な反撃をウクライナ軍が開始し、月曜日も反撃が続いているがその進捗は不明だ」と報じているが、ウクライナ軍が大規模な反撃を行い「バフムートの背後に回り込もうとしているロシア軍の突出部を挟撃した」という噂は信憑性(完全否定は独自に検証できないので不可能)が低く、この反撃が真実であっても小規模な反撃だったという見方が多い。

MAP : pic.twitter.com/FdwxNmdbCQ

? The Cube (@War_cube_) February 27, 2023

追記:ワグナーによるスタッキー地区支配を裏付ける映像のジオロケーションが判明、スタッキー駅周辺からヤヒドネに向かうルートを移動しているのでスタッキー地区を支配しているというのは事実の可能性が高く、この地区を支配したという情報は最近確認されたものなので過去の動画という線もないと思われる。

関連記事:噂レベルの話、ウクライナ軍がバフムートでロシア軍の突出部を挟撃?
関連記事:ウクライナ侵攻367日目の戦況、バフムートはロシア軍の大釜に捉えられる寸前

※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 24 』

『 パセリ
2023年 2月 28日

返信 引用 

反撃どころか苦し紛れのダム決壊だったのか
しかしこのままだと第二のマリウポリだし、撤退にしても市街まで入られたならキツイ追撃喰らいそうだし良くないな
12 』

『ななし
2023年 2月 28日

返信 引用 

ロシアは道を無視しつつ(畑があるので農道くらいはある?)歩兵でバフムートの裏側に進出…歩兵で包囲作戦とかある意味ロシアらしい動き
とはいえボダニフカを攻略できないまでも周辺に展開されたら補給路の安全性がなくなってしまうので、もし反撃で押し返せない場合いよいよバフムート維持が厳しいような気もします
せめて幹線道路の橋を簡易的にでも掛け替える事ができればいいんでしょうが

しかしスタッキー地区は貯水池の水放出の影響を受けそうな場所なんですが(水量的に影響は一時的とはいえ)結局そこまで水位は上がらなかったのかどうか
それとも放出前の動画なのか…
3

    ポンタ
    2023年 2月 28日
    返信 引用 

ワザとバフムト落としてない疑いも出てきたなぁ、無理に行っても損害大きいし全土制圧も無理だから補給線叩ける有利な状況で持久作戦、それで欧米が疲れるのを待つと、一方的に国土を攻撃出来るロシアなら十分あり得るかな
13 』

『もへもへ
2023年 2月 28日

返信 引用 

今回の幻の大反撃

当事者が発表していないのに、周りが勝手に作り出した感じになるね。
願望が実施されてもいない作戦とその成果を作り出すなんて、ホント情報は一旦立ち止まって考えないと駄目ですね。
22

    Artillery
    2023年 2月 28日
    返信 引用 

一応大元の情報はウクライナ人らしいです。
前線のワグネル戦闘員を動揺させるための情報戦の一種かも?
        コンコルド
        2023年 2月 28日
        返信 引用 

    ウクライナ言えば情報戦、ロシアが言えばプロパカンダですか、どう言い訳しようが信用が無くなっていくだけですよ
    19
            Hk
            2023年 3月 01日
            返信 引用 

        プロパガンダとは本来「宣伝」とゆう意味なので、ある意図をもって行う宣伝は全てプロパガンダなんです。
        ここで何故ウクライナ側には「情報戦」と表現するのかと考えると、そこに嘘が混じってもウクライナの状況では便宜的に許されるからとゆうメディア側の配慮なのでしょうかね。
        どこが中立なのか笑
        12 』

『 paxai
2023年 3月 01日

返信 引用 

ロシアがバフムートでレオパルトが確認されたと報道してるな。
数が足りてないはずだがウクライナ軍は何が何でも撤退しないつもりかな?
2

    ゲストさん
    2023年 3月 01日
    返信 引用 

ロシアはエイブラムスや、ブラッドレーも前線で破壊したと主張してるので、そこら編は基本疑ってかかったほうが良いと思いますよ(笑)
たぶん、近いうちにチャレンジャーやF-16も前線で目撃され、多数が破壊されたことになるかと。
    TKT
    2023年 3月 01日
    返信 引用 

真偽は不明ですが、虎の子のレオパルト戦車をバフムトに投入することも、ゼレンスキ―大統領の決定如何ではありえるでしょう。

ドネツク地区の作戦司令官であるモスカリョフ少将は先日、解任されたと言いますが、おそらくゼレンスキー大統領と作戦の方針で対立した、つまりバフムトからの退却を命じようとしていたのかもしれません。シルスキー司令官がバフムトに来たのはやはり死守命令だったのでしょうか?

しかしレオパルト戦車が次々とバフムトに投入された後に、バフムトが完全包囲されると、虎の子のレオパルト戦車も一気に袋のネズミとなりかねません。バフムトがレオパルトホイホイ状態となります。』

ファーウェイへの全面禁輸 米政府高官が検討示唆

ファーウェイへの全面禁輸 米政府高官が検討示唆
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN010HX0R00C23A3000000/

『【ワシントン=飛田臨太郎】米政府高官は28日、華為技術(ファーウェイ)への輸出を全面的に禁じる措置を検討していると示唆した。エステベズ商務次官が下院外交委員会の公聴会で規制の見直しに言及し「全て検証中だ」と語った。全面禁止が実現すれば、取引を続けている幅広い企業に影響が及ぶ。

米商務省はファーウェイを原則、輸出禁止とする「エンティティー・リスト」に加えているものの、安全保障の懸念が生じない品目は…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『エステベズ氏は公聴会で「米国の機密技術が悪意ある人物の手に渡るのを防ぐために全力を尽くす」と強調した。「輸出管理政策の見直しを続け、脅威の環境を評価する」と説明した。

バイデン政権は中国の偵察気球が米領空を侵犯した問題を受け、通信傍受の技術流出に一段と神経をとがらせる。汎用品の半導体であってもスパイや軍事活動に使われる例がある。先端技術に焦点をあててきた米政府の輸出規制がさらに拡大する可能性がある。』

米国務長官「中国制裁ちゅうちょなく」 対ロ武器供与で

米国務長官「中国制裁ちゅうちょなく」 対ロ武器供与で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN010420R00C23A3000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】ブリンケン米国務長官は2月28日、中国がロシアに殺傷力のある武器を供与すれば中国の企業や個人を対象に「ちゅうちょなく」制裁に踏み切ると表明した。対ロ支援を実行すれば「米中だけでなく中国と世界中の国との関係において深刻な問題になる」と述べた。カザフスタンの首都アスタナでの記者会見で語った。

米国は中国が殺傷力のある武器支援を検討していると分析する。ブリンケン氏は中国に対し「武器供与する影響と結果について明確に警告した」と強調した。「我々の制裁に違反したり、ロシアの軍事行動を支援したりする中国の企業や個人を標的にすることをちゅうちょしない」と話した。

米国は2月24日、ロシアの軍需産業の制裁逃れにかかわった複数の中国企業へのハイテク製品の輸出を事実上禁止すると決めた。重要国際犯罪組織に指定したロシアの民間軍事会社「ワグネル」に衛星画像を提供した中国企業にも制裁を科し、米国内にある資産などを凍結した。

ブリンケン氏はロシアとウクライナに「停戦」を促した中国独自の仲裁案を念頭に「平和的な提案をしながら、他方でロシアが引き起こした戦火を大きくすることはできない」と指摘。「中国が両方を選択するのは不可能だ」とクギを刺した。

クリテンブリンク米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は28日、米連邦議会下院の外交委員会に出席し「中国は当初からプロパガンダを流布したり偽情報を使ったりして、米国や北大西洋条約機構(NATO)を批判してロシアを支援してきた」と証言した。

下院共和党のマコール外交委員長は同委で、米軍が2月4日に領空で撃墜した中国の偵察気球に関し「この気球に欧米製の部品が含まれていたと報じられている」と指摘。中国による極超音速ミサイル実験についても「中国に売却された米国の技術によって可能になった」と述べ、対中輸出規制を強化する必要性を唱えた。

クリテンブリンク氏も「中国は人民解放軍の近代化を進めるために我々の最先端技術を利用しようとしている」と警戒感を示した。「中国国内で抑圧を強め、国外でより攻撃的になる中国の挑戦は米国外交にかつてない試練を与えるだろう」と提起した。』

[FT]カーター元米大統領の真の功績

[FT]カーター元米大統領の真の功績
価値観、バイデン氏と重複
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB274UH0X20C23A2000000/

『米国政治では、実際の功績が見過ごされて記憶されていることが多い。功績を詳細に調べれば、カーター元大統領はソ連崩壊の種をまいたと評価されるはずで、レーガン元大統領が現代の聖人であるかのように扱われることはなかっただろう。

だが、世論は誘導されやすい。第2次大戦前後の英国の政治に例えると、ナチスドイツに対して宥和(ゆうわ)政策を取って失脚したチェンバレン首相がカーター氏で、その後任として対ドイツ強硬…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『デタントとは米国がソ連の勢力範囲を認め、互いの問題について不干渉とすることを意味した。また、デタントによってソ連は核戦力で米国と対等になることができた。カーター氏が大統領に就任する前の8年間で米国の防衛費は実質ベースで40%近く減少していた。

だが、カーター氏はこの両方を反転させた。核戦力の面では新しい戦略核兵器の開発を進め、核ミサイルのパーシング2や中距離巡航ミサイルの欧州への配備を決めた。不干渉の面では、キッシンジャー元国務長官がニクソン、フォード政権下で進めたソ連の反体制派や衛星国家を放置する路線を覆した。

その結果、旧チェコスロバキアの人権活動グループ「憲章77」やポーランドの自主管理労組「連帯」などの抵抗運動がカーター政権時代に生まれた。カーター氏は「人権は我々の外交政策の魂だ」と宣言したこともあった。』

『80年代初め、政策金利が20%に達するなかでカーター氏に選挙での勝ち目はほぼなかった。ただ、インフレと戦える実力があることを知ったうえで、ボルカー氏をFRB議長に任命したことは注目に値する。

これに限らず、カーター氏は多くの正しいことをしたが、世間は正当な評価をしてこなかった。そのため左派はカーター氏を嫌った。右派はカーター氏の功績をレーガン氏の功績だとみるふりをした。米国がいかに冷戦で勝利したかについても同様のことが言える。

カーター氏のケースが示す教訓は、善行に見返りを期待してはならないということだ。歴史の審判は偏見に満ちている。』

サイバー防衛に新勢力図 日本「5つの目」と急接近

サイバー防衛に新勢力図 日本「5つの目」と急接近
編集委員 下田敏
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD093U00Z00C23A2000000/

『ロシアによるウクライナ侵攻の長期化など地政学リスクが増大するなか、サイバー攻撃に備えた国際連携が加速している。インフラやシステムの乗っ取り、偽情報の拡散などのサイバー攻撃は匿名性が高く、攻撃者優位であるため、技術やノウハウの共有で抑止力を高める狙いがある。サイバー防衛の合従連衡からは米英、欧州、ロシア、中国を軸とする新たなパワーバランスが浮かんでくる。

連携強化に動いた日英

「国益を守るうえでは…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『サイバー攻撃は誰が、何を目的に、どこに仕掛けてくるのかがわからない。ロシアや中国などが実行しているのか、ハッカー集団が勝手に動いているのか、サイバー犯罪組織による金銭目的の攻撃なのかも読みにくい。日本政府関係者は「サイバー攻撃を受けたと認識できるケースさえ実は少ない。事前に攻撃の兆候をとらえ、情報を収集し、リスクの大きさを見積もり、対策の精度を高めるために国際連携が重要になる」と話す。

ロシアによるウクライナ侵攻以降は、まさにサイバー防衛の国際連携ラッシュだ。日本は22年5月に米国・オーストラリア(豪州)・インドで構成する「Quad(クアッド)」の枠組みでサイバーセキュリティー・パートナーシップを立ち上げ、11月にNATOサイバー防衛協力センターに正式参加し、12月には英国とサイバー防衛を含むデジタルパートナーシップを結んだ。国家安全保障戦略の改定をふまえ、年明け1月には米国との一段の協力拡大に向けてサイバー防衛の覚書を締結している。』

米、半導体補助金の受付開始 中国生産10年禁止が条件

米、半導体補助金の受付開始 中国生産10年禁止が条件
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN010870R00C23A3000000/

『【ワシントン=飛田臨太郎】バイデン米政権は28日、半導体の国内生産を増やすための補助金を巡り、390億ドル(約5.3兆円)分の申請受け付けを開始すると発表した。申請する条件として、10年間、中国への関連投資を禁じる。中国への輸出規制と合わせ、半導体の米中分断が一段と深まる。

半導体補助金は昨年8月に成立した関連法に盛り込まれた。総額は527億ドルに及び、今回は第1弾として製造を対象にする。最先端のロジックやメモリーチップの生産拡大を目指す。研究開発向けの補助金は今秋に始める。

米商務省は28日、申請の条件を指針として示した。中国との取引を大幅に制限するのが柱となる。中国を中心に安全保障上の懸念がある外国企業と共同研究をしたり技術提供をしたりした場合は全額返金を求める。

1.5億ドル以上の資金を受け取る企業は、事前予測を超えた収益がでた場合には政府に一部を返還する。自社株買いや配当金に使用するのも禁じる。女性労働者が働きやすいように保育サービスの整備も求める。

補助金の受給を見こして、既に多くの企業が米国で投資を始めている。半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)はアリゾナ州で高性能の「4ナノ(ナノは10億分の1)品」を生産する。同州の総投資額は400億ドルで、米国では過去最大級の海外投資になる。

米インテルや韓国サムスン電子も生産を拡大する。レモンド商務長官は日本企業にも活用を呼びかける。同氏は「我々の目標は、最先端のチップを生産できる全ての企業が米国内で大規模に生産をおこなう唯一の国にすることだ」と強調する。

巨額補助金は先端半導体の優位性で中国を上回るための戦略の一環だ。商務省によると、中国は過去2年間、ある特定チップの生産能力で世界の80%以上を占めたという。米国は1990年に世界のチップ生産の約4割を占めていたが、現在は1割に落ちた。輸出規制で中国への技術流出を抑え、補助金で米国への技術流入を進める。

米国の動きは補助金合戦を誘発している。欧州連合(EU)は1345億ユーロ(約20兆円)を拠出する計画だ。日本も累計2兆円規模の補助を打ち出し、国内投資を支援する。

もともと中国は25年に自給率を70%まで高める国家目標を掲げ、巨額の補助金を投入してきた経緯がある。米欧日も中国式に追随する形で、世界の半導体生産には保護主義の懸念が強まっている。TSMC創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏は昨年末、アリゾナ州の工場建設を祝う式典で「地政学的な変化があった。自由貿易はほぼ死んだ」と言及した。

【関連記事】

・米国、対中半導体規制で「経済戦争」へ 日蘭追随の観測も
・TSMCの米国誘致、バイデン氏「ゲームチェンジャーに」
・米中貿易、4年ぶり過去最高 日用品・食品など依存高く 』

モスクワ近郊など複数のロシアの町へドローン攻撃 石油施設で火災も

モスクワ近郊など複数のロシアの町へドローン攻撃 石油施設で火災も
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7d09104c0e4e5933876598604fdff5a835ffb2

『モスクワ郊外など複数のロシアの町で2月27日夜から28日未明にかけて、石油関連施設などがドローン(無人機)の攻撃を受けた。ロシア第2の都市サンクトペテルブルクでは空港が一時的に閉鎖され、ロシアメディアはドローン攻撃が関連した可能性があると伝えた。死傷者の情報はないとしている。

 モスクワ州知事は28日、同州コロムナにドローンが墜落したとSNSで明らかにした。コロムナはモスクワから100キロ余りの距離だ。国営ノーボスチ通信によると、ロシア南部クラスノダール州トゥアプセにある石油最大手ロスネフチの石油貯蔵基地で28日未明、火災が発生した。独立系メディアによると2機のドローンの攻撃を受け、暖房施設が燃えたという。』

モスクワ近郊でドローン墜落 ロシア各地に攻撃か

モスクワ近郊でドローン墜落 ロシア各地に攻撃か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR28D0E0Y3A220C2000000/

『【ドバイ=福冨隼太郎】ロシア・モスクワ州のボロビヨフ知事は28日、モスクワ近郊に無人機(ドローン)が墜落したと明らかにした。けが人などは出ていない。ドローンの所属は明らかになっていないが、ウクライナの攻撃の可能性がある。ロシアメディアは同日、各地でドローンの侵入などが確認されたと報じた。

ボロビヨフ氏は通信アプリに、モスクワ州コロムナにドローンが墜落したと投稿した。コロムナはモスクワから約100…

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台湾有事「2年後にも」 米国、中国抑止へ情報戦

台湾有事「2年後にも」 米国、中国抑止へ情報戦
防衛・大転換 激動の世界②
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN20DFO0Q3A120C2000000/

『2022年秋、バイデン米政権は対艦ミサイル「ハープーン」など総額11億ドル(1500億円)相当の武器を台湾に売却することを承認した。ハープーンは中国との間にある台湾海峡を渡って来る中国艦船を狙うためのものだ。

米国の安全保障当局者によると、台湾は事前に早期警戒機などの売却も求めていたという。台湾軍が洋上に出て戦う意向があったということだ。ところが米国は台湾の要望を受け入れず、ハープーンを出した。…

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インド2022年6.7%成長、中国上回る GDP英国抜き5位

インド2022年6.7%成長、中国上回る GDP英国抜き5位
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM283140Y3A220C2000000/

『【ニューデリー=花田亮輔】インドの2022年の実質国内総生産(GDP)は6.7%の成長となり、中国の伸び率を上回った。ドルベースの22年の名目GDPは約3兆3800億ドル(約460兆円)と英国を抜き、日本の8割に迫った。中国が22年に人口減に転じたのに対し、インドの人口は60年代まで増加が続くと予測される。内需拡大を背景に高成長が続く見通しだ。
インド政府が28日発表した22年10~12月のGD…

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習近平直轄の公安・警察誕生も 白紙、白髪運動で強化

習近平直轄の公安・警察誕生も 白紙、白髪運動で強化
編集委員 中沢克二
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK246RE0U3A220C2000000/

 ※ これまでは、一応、「党が決定し」「政府機構が実行する」という体制だった…。
 ※ それを、「国家安全」と「公安」に関するものは、「党に一元化する」というような話しのようだ…。

『中国トップさえ直接、介入できなかった公安・警察と、国家安全を担う部門のボスだった元最高指導部メンバー、周永康の粛清から10年。究極の権力を意味する「極権」を手にした共産党総書記兼国家主席、習近平(シー・ジンピン)の下、思いもよらない形で公安、安全関連の組織が格段に増強される兆しがある。

それは2月28日に閉幕した第20期党中央委員会第2回全体会議(2中全会)がコミュニケに明記した「(共産)党と国…

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『「詳細は伏せるが、 国家安全と公安に関係する組織を、今までとは全く違う枠組みで増強する案がある。人員規模は、地方(の末端関連組織)を含めれば倍増もあり得る。期限は次の(共産)党大会がある2027年までだ」

「全人代の最重要課題は、景気対策、経済対策といわれている。だが政治的に本当に重大な意味を持つのは、党・国家の大規模な機構改革だ。(中国は)今後4、5年で、かつてのソ連のような国になる可能性さえ出てきた」

漏れ伝わる内部の動きを知る複数の関係者らは、中国が旧ソ連のような窮屈な警察国家にならないか、本気で心配し始めた。ポイントは、党中央の「核心」である習が事実上、直接指揮できる公安、国家安全関連の組織が誕生する可能性である。』…。