中国の王毅が2月22日にモスクワを訪問、中露の強固な関係を示した

中国の王毅が2月22日にモスクワを訪問、中露の強固な関係を示した | 《櫻井ジャーナル》 – 楽天ブログ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202302230001/

 ※ この地図は、秀逸だ…。

 ※ 北極から見ると、一目瞭然だな…。

『中国の外交部門で中心的な役割を果たしている王毅が2月22日にモスクワでウラジミル・プーチン大統領と会談、両国の連携強化を印象付けた。王毅は外交部長(外相)を経て中央外事工作委員会弁公室の主任に就任している。会談の中でプーチンは習近平国家主席のロシア訪問を期待していると伝えたという。

 2月21日にプーチン露大統領は連邦議会で年頭の演説を行い、その中で「新START条約(戦略兵器削減条約)」の履行を停止、アメリカやNATOによる核施設の査察を許可しないと宣言した。アメリカ/NATOが長距離兵器をウクライナへ供給すれば、それに合わせてロシア軍は攻め込むともしている。

 アメリカのバラク・オバマ政権は2014年2月22日、ウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ政権をクーデターで倒した。クーデターの主力はネオ・ナチで、暴力的なものだったが、EUは話し合いでの解決を模索、そうした姿勢に怒ったビクトリア・ヌランド国務次官補はウクライナ駐在のアメリカ大使だったジェオフリー・パイアットとの電話による会談の中で「EUなんかくそくらえ」と口にしている。話し合いで解決したならヤヌコビッチを排除できないからだろう。ふたりの会話の音声は2月4日にインターネットで流されている。
 ヤヌコビッチの支持基盤だった東部や南部の住民はクーデターを拒否し、ドンバスでは内戦が始まるのだが、反クーデター軍はクーデター軍より強かったことからアメリカ/NATOはクーデター政権の軍事力強化に乗り出した。

 それに対し、プーチン政権は話し合いでの解決を試み、ドイツやフランスの仲介でミンスク合意を実現するが、これは時間稼ぎが目的だったと昨年12月7日に​アンゲラ・メルケル元独首相​が語っている。その直後に​フランソワ・オランド元仏大統領​はメルケルの発言を事実だと認めている。

 その前にロシア政府はアメリカやEUと話し合いで問題を解決することが不可能だと悟り、昨年9月21日に部分的動員を発表した。軍事的に解決するしかないと腹を括ったわけだ。その決断を中国も支持、両国は経済だけでなく軍事的にも結びつきを強めていくのだろう。

 ネオコンが仕掛けたウクライナでの戦争はアメリカ/NATOの敗北で終わりそうで、中露の同盟強化は米英を中心とする帝国主義体制を崩壊させる可能性が高い。その沈みゆく帝国に日本の「エリート」はしがみついている。

TWITTER

最終更新日 2023.02.23 03:46:26 』