遺憾なく「凡人」の本領を発揮した個人演説会だった。

遺憾なく「凡人」の本領を発揮した個人演説会だった。
https://st2019.site/?p=20913

『メドヴェジェフが堂々と居眠りして、それをTVに映させていたところに、ロシア指導者層の総意が垣間見えた。
 小生は過去、「習近平=東條英機」説を唱えたものだが、このさい、ロシアの今のプー之介の姿こそが東條英機だと訂正させてもらう。

 カミル・グリーフ氏は、プーチンの次に立つロシアの専制支配者は、現在の現役の――すなわちまとまった組織・機関を部下として握っている――「小権力者」の中の、誰かになるほかにないのだと断言をしている。おそらくメドベージェフは次の政権構想を考えているのではないか?

 雑報によるとプリゴジンが苦境に立たされている。自身のSNSチャンネルで直接、ロシア大衆に訴えた。ショイグの命令で、ワグネルにはシャベル1本、供給されなくなっているという。まして必要な砲弾類は、ワグネルには与えられなくなったそうだ。プリゴジンは「ショイグは国家反逆者だ」と公然、罵っている。

 ここから「構図」が浮上する。プー之介がボケてきて「凡庸」の地があらわれてきたので、プー体制をこれまで支えてきた諸組織・機関のそれぞれの「小ボス」たちの権勢が大きくなっている。「小ボス」たちの中で多数決を採り、少数派を「国家反逆者」に仕立てて全責任をとらせて、今の絶望的事態を収拾するという近未来が見える。プリゴジンは早く大博打に出ないと「少数派」入り確定だろう。

 岸田総理はG7の中で唯一キーウに足を踏み入れていないというので焦っているのかもしれないが、日本には大逆転の一発がある。
 「ロシアが参加する国際スポーツ大会には、もはや日本代表チームは送らせない」と声明するだけでいいのだ。
 米欧首脳の誰にも出来なかった大制裁だ。法律を無視して世界に挑戦する集団には競技上の名誉も与えない。プー之介の独演会の後なら、この種の対侵略制裁はますます妥当。パリ五輪からのロシア排除を訴え続けているゼレンスキーは、感動するだろう。

 そしてこういうやりかたこそ「日本の道」に適っているのである。日本人は「押し付け善意」が嫌いである。しかし「どんびき関係謝絶」は断然支持する。それが日本人の社会正義観念に、しっくり来るのだ。「シン鎖国」の模範を、世界の前に示してやれ!』