中国株式、期待先行に陰りも 外国勢の買い縮小
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2070U0Q3A220C2000000/
『【上海=土居倫之】中国株式市場では期待先行での買いに陰りが見えてきた。香港を通じた2月の外国人の買い越しは20日時点で226億元(約4400億円)と単月で過去最大を記録した1月(1413億元)から大幅に縮小している。足元では不動産や個人消費など中国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)の厳しさが改めて意識されている。
「投資家は経済再開主導の上昇の持続性に疑問を呈している」。米ゴールドマン・サ…
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『米ゴールドマン・サックスは20日、期待先行で上昇してきた中国株の局面が変わってきたとの見方を示した。
中国株は「ゼロコロナ」政策の終了で経済正常化が想定以上に早まるとの期待から外国人が買い進めてきたが、こうした買いが一服している。外国人の有力な中国株の投資手段である香港経由の相互取引(ストックコネクト)をみると、2月の買越額は226億元にとどまっており1月の2割以下の水準となっている。
1月に5.4%上昇した上海総合指数は、2月は20日時点で約1%高にとどまる。昨年11月以降、外国人の買い戻し主導で急上昇してきた香港ハンセン指数も上昇が一服しており、2月は月間で昨年10月以来の下落となる可能性がある。
個別銘柄では中国住宅最大手の碧桂園(カントリー・ガーデン・ホールディングス)など不動産関連株の下落が目立つ。中国政府は不動産政策を転換し、銀行に不動産会社向け融資の拡大を指導している。ただ中国恒大集団問題をきっかけに冷え込んだ国民の住宅購入意欲は盛り上がらないままだ。』