人工知能プログラミングのための数学がわかる本

人工知能プログラミングのための数学がわかる本 単行本 – 2018/2/24
https://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%9C%AC-%E7%9F%B3%E5%B7%9D-%E8%81%A1%E5%BD%A6/dp/4046021969

 ※ 今日は、こんな所で…。

 ※ これは、「いい本だ。」(と、思う)。

 ※ 外出する時、時間がありそうな場合は、リュックに入れて、必ず持って行く…。

 ※ ただし、「読んだ尻から、忘れていく。」ので、全く「内容が、蓄積されて」いかない…。

 ※ なーに。その分、「いつも、新鮮な驚きで、読める。」というものだよ…。

 ※ 毎回毎回、「初めて知ったよ!感動だ~!」というものだよ…。

BingのAIチャットを試してみた。

BingのAIチャットを試してみた。GPT-4と呼ばれているPrometheusの出来栄えは!?
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/1477714.html

 ※ 『実は、似たようなことをChatGPTでも試しているが、同じくそれっぽく嘘が混ざることが多く、鵜呑みにすると痛い目に合う。プログラミングに関してもWordpressのプラグインがすぐできた! と記事が載ってたりするものの、実際は何度も細かい指定を行なっている。結局現時点ではスキルのある人が指示しないと正解は得られないという話だ。』…。

 ※ ここら辺りが、現時点での「実力」と言うことなんだろう…。

『 西川 和久 2023年2月10日 15:42

Microsoftは2023年2月7日(米国時間)、検索エンジン「Bing」にOpenAIの大規模言語モデルを搭載することを発表した。同日プレビュー版を申し込み、今朝(2月10日)使えるようになったので速報的にご紹介したい。
新しいBingのAIチャット、GPT-4=Prometheus

 現在AIチャットとしてはOpenAIのGPT-3.5を搭載したChatGPTが大人気だ。筆者も検索して、その結果の中から答えを見つけるのが面倒そうなものについては尋ねることが多くなった。

 そのような中、先日発表されたのがMicrosoftのNew Bing/AI Chat(Prometheus)とGoogleのBard。MicrosoftはもともとOpenAIへ出資している関係もあり、GPT-3.5より更に強力なGPT-4=Prometheus、GoogleはLaMDAベースとなっている。
関連記事

Microsoft、Bing検索をAIベースに刷新。OpenAIの次世代モデル採用

Google、ChatGPT対抗の会話型AI「Bard」

 執筆時点で、Googleはまだ一般公開していないが、Bingに関してはプレビュー版で使用可能。ただし、順番待ちリストに登録し、順番が回ってくるまで待つ必要がある。

 手順はBingのトップページに行き、 「新しいBingの紹介」→[詳細情報]のページから[順番待ちリストに参加]とすると、Microsoftアカウントを要求されるので、そこでアカウントを入れれば良い。この時、順番待ちリストに登録されたとメールが入り、後は利用可能になったメールが届くまで待つことになる。
Bingトップページ/「新しいBingの紹介」→[詳細情報]へ
詳細情報/順番待ちリストに参加

 また、なるべく早く順番が回ってほしい人は、iOS/AndroidへBingアプリを入れ、WindowsなどのPC用OSでEdgeを既定のブラウザにするといいようだ(もちろんどちらもMicrosoftアカウントでログインして紐付ける)。筆者のケースだと、iOSへBingアプリを入れ、Windows 11マシンはもともとEdgeだったので、それをそのまま使用した。

 どの程度日数がかかるのかな? っと思っていたが、今朝「You’re in! Welcome to the new Bing!」というメールが届き、早速試したのが、本原稿の趣旨となる。なを、少なくとも執筆時点でチャットが使えるのはEdgeだけだった。Chrome/Microsoftカウントを使っても、チャットをクリックするとEdgeをダウンロードするように……と、パネルが出る。
いくつかジャンルを変えて質問してみた

 以下、実際試した内容となる。画面キャプチャだと分かりにくいので、多くはコピペになっているのは予めご了承いただきたい。また気付いた点として筆者のコメントを※で入れてある。
チャット
PrometheusとChatGPTの違いを聞いてみた。下に詳細情報のリンク先が並ぶ(ただし間違っていることもある)

Q)PrometheusとChatGPTの違い

A)こんにちは、これはBingです。😊

PrometheusとChatGPTの違いについてお答えします。

Prometheusは、OpenAIが開発した次世代言語モデルで、GPT-4とも呼ばれています。ChatGPTは、GPT-3.5系の言語モデルで、チャットボットに特化しています。

Prometheusは、ChatGPTよりも応答速度が向上しており、関連性が高く、タイムリーで的を射た検索結果を提供することができます。また、Prometheusは、Bingの検索エンジンやEdgeのブラウザに統合されており、検索の概念を一変させようとしています。

以上が、PrometheusとChatGPTの違いになります。ご参考になれば幸いです。

Q)BingのAIとGoogleのBardの違いと、どちらが優秀?

A)こんにちは、これはBingです。😊

BingのAIとGoogleのBardの違いについてお答えします。

BingのAIは、Bing検索に統合された会話型のAIサービスです。BingのAIは、ユーザーの言語や興味に合わせて、情報やエンターテイメントを提供します。BingのAIは、検索結果やウェブ上の情報をもとに、論理的で正確な回答を生成します。BingのAIは、詩やコード、歌詞などのクリエイティブなコンテンツも生成できます。

GoogleのBardは、Google検索上で使用できる会話型のAIサービスです。Bardは、Googleが研究している対話アプリケーションのための言語モデル(LaMDA)を搭載しています。Bardは、自然で流暢な会話を目指しており、さまざまなトピックについて話すことができます。Bardは、ユーザーの質問に対してテキストを生成するだけでなく、画像や音声も生成できると言われています。

BingのAIとGoogleのBardのどちらが優秀かというと、一概には言えません。両者は、目的や特徴が異なります。BingのAIは、検索や情報提供に重点を置いており、ウェブ上の信頼できる情報源を活用しています。Bardは、会話やエンターテイメントに重点を置いており、自由にテキストやメディアを生成しています。ユーザーのニーズや好みによって、選択するAIが変わるでしょう。

※公平な説明で一安心と言ったところか

Q)以下のコードのbug見つけて

for ($i=0;$i<10;$i++) {
$i–;
echo $i;
}

A)こんにちは、これはBingです。😊

コードのバグを見つけるのは難しいですね。このコードでは、$iの値が減らされているので、無限ループになります。$iの値を増やすか、$i–を削除する必要があります。

※今回はお試しなので分かりやすい例にしたが、実際はこんな単純なBUGは無い。後日実際発生したら試したいところ。できれば早いタイミングでVSCodeの拡張機能が欲しい(今はOpen AIのGPT-3)。

Q)浅草で2000円以内のグルメコースでおすすめは?

A)浅草で2000円以内のグルメコースでおすすめは、以下のようなお店があります。

・もんじゃ・お好み焼き・鉄板焼きの「もんじゃ浅草」1では、2980円で2時間の飲み放題付きコースがあります。浅草駅から徒歩10分以内の場所にあります。

・串揚げ・串カツの「串揚げ ひらやま 浅草店」2では、2000円で1時間半の飲み放題付きコースがあります。浅草駅から徒歩5分以内の場所にあります。

・焼き鳥・鶏料理の「鳥貴族 浅草店」3では、2000円で2時間の飲み放題付きコースがあります。浅草駅から徒歩3分以内の場所にあります。

どのお店も23時以降も営業していますので、夜遅くまで楽しめます。ご参考になれば幸いです。
該当する店が地図にマップされる

※2,000円以内と指定したのにもかかわらず、2,980円で2時間の飲み放題付きコースが出てくる

Q)お好み焼きの作り方

A)Bing AI Chat

お好み焼きの作り方は、いろいろなレシピがありますが、基本的な手順は以下のようになります。

1.キャベツを千切りにする。

2.豚バラ肉を切る。

3.小麦粉、水、卵、だしの素などを混ぜて生地を作る。

4.生地にキャベツやネギなどの具材を入れる。

5.フライパンにサラダ油を熱して、生地を流し入れて焼く。

6.豚バラ肉をのせる。

7.生地をひっくり返す。

8.トッピングをしてできあがり♪

トッピングには、お好みソース、マヨネーズ、青のり、かつお節などが人気です。

お好み焼きは、大阪風や広島風などの地域によっても違いがあります。お好み焼きは、外国人にも人気の料理です。

お好み焼きは、自分の好きな具材やトッピングで楽しめる料理です。ぜひ、挑戦してみてくださいね。

A)ChatGPT

材料:

・お好み焼きの生地

・にんにく

・にんじん

・豚肉

・きゅうり

・えごま油

・お好みソース

・塩、こしょう

作り方:

1.にんじんときゅうりを切り、にんにくをみじん切りにします。

2.豚肉を薄切りにして、塩とこしょうを加えて味をつけます。

3.お好み焼きの生地を手早く揉みます。

4.えごま油をフライパンに入れて熱します。

5.1.で作った豚肉をフライパンに入れて炒めます。

6.2.で作ったにんじんときゅうりを加えて炒めます。

7.3.で作った生地をフライパンにのせて、両面を焼きます。

8.お好みソースを生地の上にのせて、さらに焼きます。

9.お好み焼きは完成です。

お好み焼きは、生地と野菜、肉を使って作られますので、自分の好みに合わせて調整することもできます。是非、試してみてください!

※ChatGPTはこの系統が苦手らしく、お好み焼きに限らず、かなりメチャクチャな答えが出てくる。ご覧のように何を作ってるのか理解不能。Bing AIは一見それっぽいものの、量が分からないので、実際には作ることができない。

Q)東京から近い温泉宿で二人で計3万円程度のお勧めは

A)東京から近い温泉宿で二人で計3万円程度のお勧めは、以下のような宿があります。

・箱根湯本温泉 箱根湯本館1:東京から約1時間半で行ける箱根湯本温泉にある宿です。露天風呂付きの客室や貸切風呂があり、2人でゆっくりと温泉を楽しめます。料理は和洋折衷のコース料理で、地元の食材を使った創作料理が味わえます。2人で1泊2食付きで約2万円からとお手頃です。

・伊豆高原温泉 ホテルアンビエント伊豆高原1:東京から約2時間で行ける伊豆高原温泉にあるホテルです。全室オーシャンビューで、海を眺めながらのんびりできます。温泉は天然温泉で、大浴場や露天風呂、貸切風呂があります。料理はフレンチやイタリアンなどの洋食が中心で、ワインやチーズも豊富です。2人で1泊2食付きで約2万5千円からとリーズナブルです。

・草津温泉 旅館 ふるさと2:東京から約2時間半で行ける草津温泉にある旅館です。草津温泉の中でも有名な「ふるさとの湯」を源泉とする温泉で、大浴場や露天風呂、貸切風呂があります。料理は季節の食材を使った和食で、地元の野菜や山菜、川魚などが楽しめます。2人で1泊2食付きで約3万円からと少し高めですが、草津温泉の雰囲気を味わえます。
先の食事処同様、地図が出る
質問によっては、次に予想される質問が何枠か並ぶこともある

※これに限っては無難な線が出てきた
Bingに記事を書かせてみる

 最後は、ChatGPTなどの登場によって、プログラマーやライターなどが不要になると言われているが、果たしてそうなのか試してみた。お題は、前回掲載したDell「Latitude 7230 Rugged Extreme Tablet」のAIレビュー。さて結果は……。
関連記事

【西川和久の不定期コラム】耐落下、広温度動作、IP65準拠の12型タブレット!「Latitude 7230 Rugged Extreme Tablet」

Q)Dell「Latitude 7230 Rugged Extreme Tablet」のレビューを1000文字程度で書いて

A)了解しました。以下が私が書いたレビューです。

Dell「Latitude 7230 Rugged Extreme Tablet」は、あらゆる環境下での作業を容易にこなせる高耐久性タブレットです。最高1.22mからの落下テスト、最大-29 ~63 での動作確認、IP-65に準拠した防水・防塵性能など、世界で最も過酷な環境で動作するように設計およびテストされています。また、最新世代のCPUと大きくて見やすいディスプレイを備えており、パフォーマンスや操作性にも優れています。

私はこのタブレットを約1ヶ月間使用してみましたが、その間に何度も落としたり、水に濡らしたり、砂埃にまみれたりしましたが、一度も故障することはありませんでした。ディスプレイは12インチで、屋外でも見やすいように明るさやコントラストが自動調整されます。タッチ操作も快適で、手袋をしたままでも反応します。キーボードやマウスも付属しており、オフィスワークにも対応できます。CPUは第11世代のインテル® Core™ i7-1185G7で、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDです。このスペックであれば、複数のアプリケーションを同時に動かしてもスムーズに動作します。バッテリーも長持ちで、約10時間ほど連続使用できます。

このタブレットの欠点としては、やはり重さと値段です。重さは約2.5kgと、一般的なタブレットに比べてかなり重いです。持ち運びには専用のバッグやストラップが必要です。値段も約50万円と、決して安くはありません。しかし、これだけの耐久性と性能を持つタブレットは他にないと思います。特に、災害現場や工事現場など、タフな環境で作業する人にとっては、非常に役立つツールだと思います。

総合的に見て、Dell「Latitude 7230 Rugged Extreme Tablet」は、高い信頼性とパワーを求める人におすすめのタブレットです。一般的なタブレットでは満足できない人は、ぜひ試してみてください。

Q)CPUの世代と重量が間違っています。修正してください

A)すみません、CPUの世代と重量に誤りがありました。以下が修正したレビューです。(長くなるので修正部分だけ抜粋)

CPUは第12世代のインテル® Core™ i3-1210Uで、

重さは約1.26kgと、一般的なタブレットに比べてかなり軽いですが、

 と、こんな感じだ。約1カ月間使用してみましたが……には笑えるが、製品ページを見てのコタツ記事的な内容になっている。にも関わらず初稿はしらっとプロセッサと重量をミス。指摘後も一般的なタブレットに比べてかなり軽いとしている。また指摘すれば直ると思うが、この程度の内容で何度も戻しがあると、分かっている人なら書いたほうが早くて正確だ。

 なお、本体写真がほしいと書いたところ、「申し訳ありませんが、このチャットボックスは画像をサポートしていません。画像を見たい場合は、以下のURLをクリックしてください。」との答え。が、URLをクリックしても画像ではないページへのリンクへとなっていた。この辺りは先に書いたように、詳細情報のリンク先も間違っていることがあり、まだまだこれからチューン……といったところか。

 いかがだろうか。ほんの数時間で使いながら書いたので、例も少ないが、おおよその雰囲気は分かって頂けたと思う。処理速度も(今のところユーザー数の違いもあるだろう)ChatGPTより速く、またネットの情報も合わせて参照しているので(ChatGPTはネット非接続)、より新しかったり、具体的な答えになるケースが多い。

 実は、似たようなことをChatGPTでも試しているが、同じくそれっぽく嘘が混ざることが多く、鵜呑みにすると痛い目に合う。プログラミングに関してもWordpressのプラグインがすぐできた! と記事が載ってたりするものの、実際は何度も細かい指定を行なっている。結局現時点ではスキルのある人が指示しないと正解は得られないという話だ。

 ChatGPTは2022年12月だが、MicrosoftとGoogleも出揃う2023年が元年となるだろうか。今後急速に伸びると思われるが、どのような進化を遂げるのか今から楽しみと言えよう。 』

わが家のNTTルーターは説明書きでは3波を出しているはずなのだが、なぜかそのうち2波しかつながらない。

わが家のNTTルーターは説明書きでは3波を出しているはずなのだが、なぜかそのうち2波しかつながらない。これって交換を要求してよい案件?
https://st2019.site/?p=20903

『そしてウチは三人家族なので全員が端末を使うとその2波の取り合いになる。おやじの部屋はルーターからいちばん遠いので、途切れる。これが現象のいくぶんかを説明するのではないかと思っています。』

ロシア侵攻前夜 (※ キエフ)市民の多くは「戦争はない」と思っていた

ロシア侵攻前夜 (※ キエフ)市民の多くは「戦争はない」と思っていた
2023年2月19日 15:46 Tweet
https://tanakaryusaku.jp/2023/02/00028391

『ロシアが攻めて来るとの切迫感はないが、男性の目が虚ろだ。=2022年2月16日、日本の銀座にあたるフレシャーチク通り 撮影:田中龍作=

 今からちょうど一年前のきょう、田中はこんな投稿をしていた。

【ウクライナ発~連投51】
昨年末、当地に来た頃、午後4時といえば陽は完全に没し、夕闇がしのび寄っていた。

それからほぼ2ヵ月、同じ時刻となっても陽はなお空にある。

カップルは光を愛おしむようにしていた。戦争なんてない方がいいのだ。

=18日、午後4時 キエフ市 撮影:田中龍作= 

 18日とは2022年2月18日のことである。

 前々日、街頭でインタビューしたが、「ロシアは攻めてこない」と答える市民が3分の1程いたように記憶している。

 それから6日後、国際社会は震撼する。

 ロシアの侵攻に備えていなかった人々は後日、生死に関わるような事態を招いた。後日リポートする。

 「日本に限って戦争はない」などと安心していたら命取りになる。世界は一変したのだ。

キャプションは当時のままで写真を再掲する。18日とは2022年2月18日である。=18日、午後4時 キエフ市 撮影:田中龍作=

  ~終わり~

  ◇

読者の皆様。

田中龍作が紛争地で直接見たこと聞いたことを記事にしています。世界でたった ひとつ しかない情報です。

紛争地取材は通訳やドライバーへの危険手当などで費用がかさみます。

皆様のお力で取材を続けさせて下さい。何とぞ御願い申し上げます。          
  ↓』

欧州からロシアへの輸出品は、いったんキルギスタンやカザフスタンに荷降ろしして、そこからロシアへ搬出すれば、記録上は、「対露輸出」にならない。

欧州からロシアへの輸出品は、いったんキルギスタンやカザフスタンに荷降ろしして、そこからロシアへ搬出すれば、記録上は、「対露輸出」にならない。
https://st2019.site/?p=20903

『Kubatbek Aibashov、Aibek Biybosunov、Chris Rickleton記者による2023-2-18記事「Reexports To Russia: How The Ukraine War Made Trade Boom In Kyrgyzstan」。

   欧州からロシアへの輸出品は、いったんキルギスタンやカザフスタンに荷降ろしして、そこからロシアへ搬出すれば、記録上は、「対露輸出」にならない。このグレーゾーン取引のおかげでキルギスは大繁盛。対露輸出は2・5倍になり、中共からの輸入は3倍に増えた。

 2022年のキルギスにとっての最大のトレード・パートナーは、ロシアであった。

 ロシアは2021年以前には、キルギスからシャンプーや爪楊枝や石鹸や自動車部品を輸入したことがなかった。それらが22年にはキルギスから輸出されているのである。』

プーチン大統領、長期戦に焦り 激怒の裏にじんだ危機感

プーチン大統領、長期戦に焦り 激怒の裏にじんだ危機感
編集委員 池田元博
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD16A3B0W3A210C2000000/

『ロシアがウクライナに軍事侵攻してから、24日で丸1年となる。短期決戦でウクライナを敗北させようとしたプーチン大統領の当初の計画は失敗した。その後はウクライナ東・南部の占領地域の維持や拡大を主要目標に掲げる。21日に予定される年次教書演説でも「勝利」に向けた戦闘継続を訴えるとみられるが、長引く戦争への焦りも垣間見える。

動いたゼレンスキー氏

「プーチンの侵略は我々の時代と米国、そして世界への試練だ…

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『「米国はあなたの国(ウクライナ)を支援するために結束している。我々は必要な限り、いつまでもあなたたちと共にある」。米国のバイデン大統領は7日の一般教書演説で、ロシアと戦争を続けるウクライナを見捨てず、今後も支えていく構えを表明した。

2022年12月、ホワイトハウスでバイデン米大統領に歓迎されるウクライナのゼレンスキー大統領㊧=ロイター

ウクライナのゼレンスキー大統領も動いた。2022年12月、侵攻後初めて出国し、最大の支援国の米国を訪問した。2月8日には英国とフランスを歴訪した。9日はベルギーに行って欧州議会で演説し、欧州連合(EU)の首脳会議にも参加。「自由なウクライナなくして自由な欧州はない」と訴え、支援の継続を求めた。

9日、欧州議会で歓迎されるウクライナのゼレンスキー大統領(前列㊨)Daina Le Lardic/European Union 2023=ロイター

「ウクライナは歴史的にロシアの領土」とみなすプーチン氏は、1年前の侵攻当初、南・東部とともに首都キーウ(キエフ)を集中攻撃した。数日間で首都を制圧し、ゼレンスキー政権を倒して親ロ派のかいらい政権を樹立する思惑だった。

首都制圧にも、ゼレンスキー氏の排除にも失敗すると、こんどはロシア系住民の多い東部などで攻勢を強めるようになった。22年9月末には東部のドネツク、ルガンスク、南部のヘルソン、ザポロジエの4州のロシアへの併合を宣言。とくに東部2州は完全制圧をめざし、ロシア支配を固めようとしている。

長期戦を覚悟

プーチン氏は今は、かなりの長期戦も覚悟しているとみられ、部分動員令によって30万人超の予備役を確保した。侵攻が長引けば、米欧ではウクライナへの関心が次第に薄れ、支援も急減していくと踏んだ面もある。22年10月からはウクライナ全土で発電所などインフラ施設へのミサイル攻撃も本格化し、市民の間で厭戦(えんせん)ムードを広げようとした。

ロシア軍の攻撃で破壊されたアパートの前で、兄弟の救出作業を見守る女性(15日、ウクライナのドネツク州)=ロイター

だが、侵攻から1年が過ぎようとしているのに、米欧の支援の動きは後退していない。それどころか、当初は慎重だった強力兵器の提供も次々と始まっている。ロシアが攻勢を強めれば強めるほど、米欧がより強力で高性能の兵器をウクライナに提供するという構図だ。米欧は先に、主力戦車の大量供与も決めた。

「ばかにしているのか」

「全く信じられないことだが、事実だ。我々は再び、ドイツのレオパルト戦車の脅威にさらされている」。プーチン氏は今月2日、第2次世界大戦の独ソ戦の激戦地だった南部ボルゴグラードで演説し、ドイツなどによるウクライナへの戦車供与を痛烈に皮肉った。内心では相当な危機感を抱いているのだろう。

「スターリングラード攻防戦」の勝利記念行事で演説するロシアのプーチン大統領(2日、ロシア南部ボルゴグラード)=タス共同

プーチン氏の焦りがうかがえる場面があった。1月11日にオンラインで開かれた政府会議だ。マントゥロフ副首相兼産業貿易相が軍事用と民間用の航空機やヘリコプターの調達契約について説明すると、プーチン氏は「まだ発注を受けていない企業がある」と反論。「対応が遅い、遅すぎる」「ばかにしているのか」などと激怒したのだ。

ウクライナ戦争について、早期終結を求める動きも出ている。米国防総省に近いとされる米シンクタンクのランド研究所は先月、「長期戦争を避ける」と題した提言書を発表した。

ロシアもウクライナも完全に勝利する見込みはない。戦争が長期化すれば、ロシアが核兵器を使用したり、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の紛争に発展したりする恐れがある。米国は中国を筆頭に他の外交政策に焦点を当てる必要もある――。こうした理由から、ウクライナ戦争の交渉による解決を促した。

米国はウクライナには将来の支援計画を明確化するとともに、安全や中立化を保証。ロシアには制裁緩和の条件を設定し、交渉を促すのが望ましいとしている。一見、ロシアにとって都合の良い提言のようにもみえる。

ところが、提言書は「ロシアが被った軍事、経済的損失を回復させるには数十年はかかる」と分析。欧州のエネルギー調達のロシア離れ、スウェーデンやフィンランドのNATO加盟の動きなどもあり、ロシアはすでに経済の損失、国際社会での信用失墜、軍の弱体化といった戦争の代償を払っていると断じた。

来春にロシア大統領選

ロシアの有力紙コメルサントは先に、現在は実質4期目のプーチン氏の大統領再選に向けた準備が大統領府内で始まったと報じた。次期大統領選は来年3月に実施される予定だ。

ウクライナ侵攻の影響で国は疲弊し、選挙戦に向けてプーチン氏が経済・社会分野で国民にアピールできるものはほとんどない。そこでウクライナ軍事作戦の「戦果」を誇示しようと、焦っているのかもしれない。

ロシアでは軍事侵攻により、西側企業の撤退も相次いでいる(閉店したモスクワ郊外のイケアの店舗)=ロイター

だが、当の軍事作戦には「保守派とリベラルなエリート層の双方で、政権への不満が強まっている」(政治評論家のアンドレイ・コレスニコフ氏)という。核兵器使用を含めてより強硬路線に傾斜するのか、逆に停戦への道筋を探るのか。プーチン氏自身、振り上げた拳の落としどころがまだ見えていないようだ。

Nikkei Views
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ロシアによるウクライナ侵攻から24日で丸1年となります。首都キーウの状況、情勢の今後の行方について21日(火)午後5時からオンラインイベントを開きます。お申し込みはこちらです。https://www.nikkei.com/live/event/EVT230201004

さまようロシア人

多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

渡部恒雄のアバター
渡部恒雄
笹川平和財団 上席研究員
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分析・考察 長期戦になって不利になるのが、ロシア側なのか、それとも長期的な結束の維持が求められる米欧の支援に頼るウクライナ側なのかの、判断は難しいと思います。ロシア内にも焦りがあるようですが、戦争の長期化は、人口規模がロシアに比べて小さく、兵員の維持が難しいウクライナに不利だという認識が米国内にもあります。プーチン大統領、ゼレンスキ―大統領、そして米欧の思惑が一致すれば、停戦への機運が生まれるはずですが、そう簡単にはいかなさそうです。だからこそ、米欧と国際社会は、停戦の可能性を常に探っていく必要があります。G7議長国の日本の仕事でもあることを忘れてはいけないでしょう。
2023年2月20日 8:23いいね
138』

米国、中国の対ロシア支援に警告 対抗措置辞さず

米国、中国の対ロシア支援に警告 対抗措置辞さず
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN190UK0Z10C23A2000000/

『【ミュンヘン=中村亮、北京=羽田野主】ブリンケン米国務長官は18日、中国との外交トップ会談でロシアへの軍事支援に対抗措置を講じる構えを見せた。ウクライナ東部でロシア軍の大規模攻勢を後押ししかねないとの危機感がある。米中は対話維持に一歩進んだが、偶発的衝突のリスクはくすぶる。

ブリンケン氏はドイツ南部ミュンヘンで、中国外交担当トップの王毅(ワン・イー)氏と会談した。中国からロシアへの「物資援助」や…

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『中国からロシアへの「物資援助」や「体系的な制裁逃れ」への支援に言及し、実行すれば「報い」を受けると断言した。物資援助は軍事支援を意味し、対抗措置をちらつかせて対ロシア支援を控えるよう迫った。

会談に先立ち、ハリス米副大統領もミュンヘン安全保障会議で演説して中国にクギを刺した。演説と司会者との質疑応答を合わせて約30分間の登壇で中国に唯一触れたのは中ロ協力の深化に懸念を示す場面だった。

「殺傷力のある(軍事)支援につながる全ての措置は侵攻を後押しし、殺害を継続させてルールに基づく秩序を弱体化させる」と語り、中国に懸念を示した。

ブリンケン氏も王氏との会談後に米NBCテレビのインタビューで「我々は中国がロシアに殺傷力のある支援の供与を検討していることを非常に懸念している」と述べた。

一方、王氏は会談で「我々は米国が中ロ関係に対して口を出したり、圧力を加えたりすることを受け入れたことはない」と述べた。中国はウクライナ侵攻についてロシア寄りの立場を示しつつ、米欧との関係に配慮して軍事支援に慎重だった。

中国の支援はロシア軍を勢いづけるリスクがある。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は13日、ロシアがウクライナで大規模な軍事作戦を始めたと言及した。米欧からウクライナへの主力戦車の引き渡しは時間がかかっている。米欧の弾薬在庫は減少し、ウクライナへの供与の余力が乏しくなりつつある。

アメリカン・エンタープライズ研究所のザック・クーパー上級研究員は、バイデン政権が中ロ協力に再び関心が集まるようにして中国に対ロシア支援をためらわせようとしたとみる。王氏はロシアを近く訪問してプーチン大統領と会談する見通しだ。ロシアへの支援が議題にのぼる公算が大きい。

偵察気球の問題で批判を浴びた習近平(シー・ジンピン)指導部はロシアとの関係を維持しつつ、米国に譲歩を迫る戦術を描いている。中国の軍事関係筋は「ウクライナを巡る情勢が好転せず、米国は焦っている。中国の協力をとりつけようとしている」とみる。

王氏とブリンケン氏との会談は気球問題で孤立を深める習指導部にとって渡りに船だった。王氏のロシア訪問では、同国が要請する習氏の訪ロ日程が議題になる可能性がある。ロシアとの接近をみせて、米国を引き寄せる狙いがある。

ジャーマン・マーシャル財団のボニー・グレイザー氏は会談に関し「米国の申し入れを断ることは中国の利益ではなかった」と指摘した。米国が中ロ接近に懸念を示したこともあり「(中国は会談を断れば)欧州から厳しい批判にさらされていた」と語った。会談を受け入れて批判にさらされるリスクを避けたと分析した。

バイデン政権は外交トップ会談の実現に腐心した。会談に先立つ演説で王氏は米軍が4日に中国の気球を撃墜したことに関し「国際的な慣習に違反する武力行使の乱用だ」と糾弾した。その後に登壇したハリス氏は米中関係や気球問題に触れず、目立った対中批判を控えた。外交トップ会談の地ならしに徹したのは明白だった。

偶発的衝突のリスクはくすぶる。クーパー氏は「米中の対話ルートは良好だとは思えない」と話す。オースティン米国防長官は気球撃墜の直後に中国の魏鳳和国防相に電話協議を求めたが中国が拒んだ。クーパー氏は「一つの気球を巡る危機を対処できなければ台湾海峡の情勢悪化などもっと深刻な課題に対処できると思えない」と述べた。

米議員団の台湾訪問計画が相次ぎ、バイデン政権は台湾の自衛力向上を支援する立場を堅持している。台湾に関して内政問題だとする中国と隔たりが埋まる可能性はほぼなく、米中対立は続く。

バイデン大統領は16日、気球問題をめぐり習氏と直接協議する意向を示した。18日の会談で首脳協議を調整した可能性があり、実現するかどうかが当面の焦点になる。

【関連記事】米中外交トップ会談 「気球は主権侵害」「武力の乱用」
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柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
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ひとこと解説 欧米のマスコミの報道をみると、会談の前、米中外交トップ会談への期待があったが、終わってみると、失望しかない。両者はまったく噛み合わない文法で会談した。王氏は、米国は事態を拡大させるならば、とことんまで付き合うと豪語。王氏らしい発言だ。なぜこうなっているかといえば、やはり両者が信奉する価値観が違うからである。米中はとっくに冷戦に突入している
2023年2月20日 7:22いいね
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前嶋和弘
上智大学総合グローバル学部 教授
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ひとこと解説 ブリンケンの言葉による「抑止」。もし本格的な武器支援となればウクライナをめぐる国際関係が大きく変化。中国自身がやり玉にあがるため、本格的なロシア支援は避けながらも、ロシアからエネルギーを買いたたいてきました。その結果、この1年で中国はロシアの生命線となり、ロシアは中国のジュニアパートナー化。このように、中国としては現状で既にメリットがあるため、ロシアに本格的に軍事支援をするのがどこまで賢明か分からないところ。
2023年2月20日 0:11 (2023年2月20日 6:54更新)
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35 』

<北朝鮮内部>ミサイル発射の陰で異例の行動

<北朝鮮内部>ミサイル発射の陰で異例の行動…飢えた困窮者が連日政府・党庁舎に押しかけ食糧要求 「食べ物くれ」と通勤途中の幹部に迫る老人も (修正版)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e40aefc67b5b3d6b8d47d424c515191e9962b34

『◆ミサイル発射の一方で窮乏する民衆

(参考写真)中学生くらいのコチェビの少女が恵山市の市場の中で練炭の暖を取っている。2012年11月にて撮影アジアプレス。

北朝鮮の庶民の暮らしはさらに悪化しているようである。北部の両江道(リャンガンド) では、困窮した人々が連日、労働党や行政機関の庁舎に押しかけて食べ物を要求しているという。(カン・ジウォン)

【北朝鮮写真特集】 秘密撮影された金正恩時代のホームレスの少女たち (10枚)

◆現金失い困窮する都市住民

2020年1月に新型コロナウイルス・バンデミックが発生すると、金正恩政権は中国との貿易をほぼ停めるなど過剰なコロナ防疫策を採った。経済活動を極度に制限された都市部の住民は現金収入を激減させて窮乏が進み、老人世帯や病弱者などの脆弱層に飢えや病気で落命する人が発生していた。

貯えを失い家財道具を売り払うなど、都市住民の困窮はさらに進んだ。両江道の恵山(ヘサン)市に住む取材協力者は、最近の市内の様子を2月中旬に次のように伝えてきている。

「生活苦に喘ぐ人々が毎日のように洞事務所(役場)に出向いて、食糧を何とかしてくれと陳情していたが埒が明かないので、最近は労働党や人民委員会(地方政府)の庁舎にまで押しかけるようになった」

特に目立つのは高齢者の姿だという。協力者が続ける。

◆対処できずコソコソ隠れる幹部たち

「党や人民委員会などの国家機関は、老人たちが食べ物を乞うために集まる場所になっている。幹部たちはコソコソ隠れて歩いているほどだ。何も対処できないからだ。2月10日頃、恵山市の人民委員会の前で、70代のおじいさんが出勤してくる幹部たちを一人一人呼び止めて『一人暮らしをしているがこのままではで飢え死にするから食べ物をくれ』と迫って騒いだ。そのおじいさんの行動につられて、他の老人たちも大勢集まるようになって、警備員が追い返そうともみあいになった。政府は何もできないので、追い返しているのだ」

アジアプレスが咸鏡北道(ハムギョンプクド)と両江道で調べたところ、市場より安値で食糧を販売する国営の「糧食販売所」では、2月12日頃にトウモロコシを1キロ当たり2400ウォンで販売したが、割り当ては1世帯あたり7キロに過ぎなかった(市場価格は3200ウォン程度、1円は約62ウォン)。

副食や油脂分の乏しい北朝鮮では、主食のコメ、トウモロコシを4人家族で普通1カ月に50~60キロ消費する。不足分は市場で購入するわけだが、現金の乏しい貧困層には厳しい。
◆金政権は国連機関に食糧支援要請か

北朝鮮政府も、食糧問題の深刻さを認識している。2月末に、異例にも農業問題に特化して討議するために労働党中央委員会総会拡大会議を招集することを発表している。

また、韓国の東亜日報は15日、統一部の高官の話として、北朝鮮政府が世界食糧計画(WFP)に支援を要請したものの、配布の監督活動を巡って合意せず交渉は進展しなかったと報じている。

韓国の連合通信も、北朝鮮情報筋の話を引用して、南部の開城(ケソン)市で毎日数十名が餓死していると報じている。

※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮に搬入して連絡を取り合っている。

※2月19日11:40に情報を一部追加し修正、題目を改めました。

記事に関する報告 』

【速報中】北朝鮮 短距離弾道ミサイル2発を発射 EEZ外に落下か

【速報中】北朝鮮 短距離弾道ミサイル2発を発射 EEZ外に落下か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/k10013985611000.html

『2023年2月20日 13時52分

防衛省は、20日午前7時ごろ、北朝鮮から弾道ミサイル2発が発射されたと発表しました。いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したとみられるということです。
一方、北朝鮮は、600ミリ口径の「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイルの2発の射撃訓練を行ったと、国営メディアを通じて発表しました。

防衛省によりますと、20日午前6時59分ごろと午前7時10分ごろ、北朝鮮西岸付近から合わせて2発の弾道ミサイルが東の方向に発射されました。

1発目は最高高度がおよそ100キロ、飛行距離がおよそ400キロで、2発目は最高高度がおよそ50キロ、飛行距離がおよそ350キロとみられるということです。

いずれも、日本のEEZ=排他的経済水域の外側の朝鮮半島東側の日本海に落下したと推定されています。

今回、海上保安庁は3回にわたって発射の情報を発表しましたが、実際に発射されたのは2発で、現時点で船舶や航空機への被害の情報は確認されていないということです。

北朝鮮は18日にもICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイル1発を発射していて、北朝鮮による発射はことし3回目です。

防衛省が引き続き情報の収集を進めるとともに、警戒と監視を続けています。
国連安保理 緊急会合開催へ
北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて国連の安全保障理事会では、日本などの要請に基づいて、対応を協議する緊急会合を20日午後(日本時間21日午前)に開催することになりました。
岸田首相 “国連安保理の緊急会合の招集を要請”

北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けて、岸田総理大臣は、国連の安全保障理事会の緊急会合の招集を要請したことを明らかにしました。

岸田総理大臣は、20日午前10時半ごろ、総理大臣官邸に入る際に記者団に対し「おとといのICBM=大陸間弾道ミサイル級に続く弾道ミサイルの発射なので、国連安保理に緊急会合の招集を要請している。引き続き情報収集や警戒監視、日米、日米韓の連携を深めていかなければいけないと認識している」と述べました。

松野官房長官「さらなる挑発行為に出る可能性」

松野官房長官は、午前の記者会見で「関連する国連安保理決議に違反するもので、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難した。わが国と地域および国際社会の平和と安全を脅かし、断じて容認できない」と述べました。

そのうえで「北朝鮮が今後、ミサイル発射や核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性があると考えており、アメリカや韓国とも緊密に連携しながら必要な情報の収集、分析および警戒・監視に全力を挙げ、わが国の平和と安全に万全を期していく」と述べました。

また松野官房長官は、20日朝に発射されたミサイルは2発だったにもかかわらず海上保安庁から3回、情報が発表されたことについて、内閣官房から海上保安庁への情報送信に重複があったことを明らかにし「2回目の発射情報が海上保安庁に到達しているか直ちに確認できなかったため、再度送信を行い、結果的に3回目の情報発出になった」と述べました。

さらに18日に発射されたミサイルについて、日本政府としてもICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」と同型のものと推定していると説明しました。

北朝鮮「超大型ロケット砲の射撃訓練」と異例の早さで発表

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が20日午前7時ちょうどから11分ごろにかけて、西部のピョンアン(平安)南道スクチョン(粛川)付近から日本海に向けて、短距離弾道ミサイルを2発発射したと明らかにしました。

2発の飛行距離はおよそ390キロと、およそ340キロだったとしています。

ことしに入ってからの発射は、元日の短距離弾道ミサイル1発と、18日のICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイル1発に続いて3回目です。

これについて、北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、朝鮮人民軍の西部前線の長距離ロケット砲部隊が、20日午前7時に、600ミリ口径の「超大型ロケット砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイルの射撃訓練を行ったと伝え、20日正午に発射の写真を公開しました。

訓練では、発射地点の先、395キロと337キロの日本海上に設定された目標に向けて2発発射したとしています。

そのうえで、「戦術核として攻撃手段となる超大型ロケット砲を動員した訓練によって、航空優勢を自慢するアメリカと南に対し、わが軍の準備態勢を誇示した」と強調しました。

北朝鮮がミサイルの発射から1時間余りで発表するのは異例で、空軍による共同訓練を19日に実施した米韓両国への強い反発を示した形です。

「超大型ロケット砲」とは

北朝鮮が、600ミリ口径の「超大型ロケット砲」と呼ぶ兵器は、複数の発射管が、移動式の発射台に搭載され、短距離弾道ミサイルを連続して発射できるとされています。

600ミリ口径の「超大型ロケット砲」をめぐっては、去年の大みそかに行われた贈呈式でキム・ジョンウン(金正恩)総書記が「南の全域を射程に収め、戦術核の搭載が可能だ。将来、わが戦力の核心的な攻撃型兵器になる」と述べ、韓国の軍事拠点や在韓アメリカ軍基地などを攻撃する戦術核兵器として使用する可能性に言及していました。

また国営メディアは贈呈式の中で、北朝鮮の核・ミサイル開発を主導する国防科学院と核兵器研究所が「ロケット砲は、4発で、敵の作戦に使われる飛行場をまひさせることができると明らかにした」と20日、伝えました。

北朝鮮は、去年の大みそかとことし元日の2日連続で短距離弾道ミサイルを発射していて、これについて北朝鮮の国営メディアは発射したのは、いずれも「超大型ロケット砲」だったと伝えていました。

政府は緊急参集チームを招集

政府は、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し、情報の収集などに当たっています。

岸田総理大臣は、情報の収集と分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機や船舶などの安全確認を徹底すること、それに、不測の事態に備え、万全の態勢をとることを指示しました。

北朝鮮 金総書記の妹が米韓共同訓練を非難する談話

北朝鮮のキム・ジョンウン総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏は、国営メディアを通じて、アメリカ軍のB1爆撃機などを投入し、19日行われた、米韓の空軍による共同訓練を非難する談話を20日朝、発表しました。

談話は、20日朝の弾道ミサイルの発射とほぼ同時に発表されていて、共同訓練について「最近、朝鮮半島地域でアメリカ軍の戦略的打撃手段の動きが活発になっていることを知っている」と指摘しています。

そのうえで「わが国の安全に及ぼす影響との関係を緻密に検討していて、直接もしくは間接的な憂慮があると判断した場合は相応の対応を取る」と米韓両国の訓練や演習に応じて対抗措置を講じる考えを強調しています。

そして、キム・ヨジョン氏は「太平洋をわれわれの射撃場として活用する頻度は、アメリカの行動いかんにかかっている」として、再び日本列島を越える形で、太平洋に向けて弾道ミサイルを発射する可能性も示唆して、アメリカをけん制しました。

一方、18日のICBM=大陸間弾道ミサイル級の発射をめぐり、韓国側から、技術的な課題があるとの指摘が出ているとし「他人の技術を疑ったり、心配したりするのではなく、自分たちを防御する対策をより深刻に悩むべきだ」と批判しています。

米韓は軍事演習で対抗 北朝鮮を強くけん制

北朝鮮が核・ミサイル開発に一段と拍車をかけているのに対し、アメリカと韓国は、抑止力の強化を図る姿勢を示して北朝鮮を強くけん制しています。

北朝鮮は、今月8日の軍事パレードで、ICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」などのほか、片側9輪の移動式発射台に搭載された新型ミサイルを公開し、専門家からは、固体燃料式のICBMの開発を進めているとの見方が出ています。

また、今月17日には、米韓両国が過去最大の規模で軍事演習を実施しようとしていると非難する談話を発表し「前例のない強力な対応に直面する」として両国を強くけん制しました。

さらに19日、キム・ジョンウン総書記の妹、キム・ヨジョン氏が米韓両国を非難する談話を出し「敵のあらゆる行動を注視し、敵対的なものすべてに応じて極めて強力で圧倒的な対応を実施するだろう」と強調していました。

これに対し、米韓両国は19日、北朝鮮がICBM級のミサイル1発を発射したのに対抗する形で、北朝鮮が強く警戒するB1爆撃機を投入した空軍の共同訓練を行いました。

また、米韓両国は22日、北朝鮮の核の脅威を想定した図上演習を予定しているほか、来月中旬には定例の合同軍事演習を行うことにしていて、北朝鮮へのけん制を強めています。
米インド太平洋軍「地域の不安定化をもたらす」

アメリカのインド太平洋軍は19日、声明を発表し「今回の発射はアメリカの国民や領土、それに同盟国に差し迫った脅威を与えるものではないと判断しているが、北朝鮮による違法な大量破壊兵器と弾道ミサイル開発が地域の不安定化をもたらすことを示すものだ」と非難しました。

そのうえで「アメリカによる日本や韓国の防衛への関与は揺るぎない」と強調しました。
北朝鮮 去年からことしにかけての動き

北朝鮮は去年、かつてない頻度で弾道ミサイルなどの発射を繰り返し、1年間で過去最多の37回、少なくとも73発に上りました。

このうち、去年9月から10月にかけては「戦術核運用部隊」の訓練だとして、中距離や短距離の弾道ミサイルなどを相次いで発射し、合わせて10回に上りました。

去年11月には、アメリカと韓国の空軍による大規模な共同訓練に対応するなどとして、ICBM=大陸間弾道ミサイル級を含む発射を繰り返し、この月の発射は6回に上りました。

去年12月にも、18日に準中距離とみられる弾道ミサイル2発、23日に、短距離弾道ミサイル2発、31日に短距離弾道ミサイル3発を日本海に向けて発射していました。

さらに、ことしに入ってからは、元日に短距離弾道ミサイル1発を発射したほか、18日にもICBM級の「火星15型」1発を発射していました。』

北朝鮮「太平洋への射撃、米国次第」 金与正氏が談話

北朝鮮「太平洋への射撃、米国次第」 金与正氏が談話
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM200AC0Q3A220C2000000/

『【ソウル=甲原潤之介】北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が米国を非難する談話を発表した。「太平洋をわれわれの射撃場として使う頻度は米軍の行動次第だ」として、日本列島を通過するミサイルの発射を示唆した。

北朝鮮は2022年10月、日本列島を通過する形で弾道ミサイルを発射した。米国との緊張が高まれば、中長距離級のミサイルを再び太平洋に向けて撃つ可能性を示した。

米国と韓国は北朝鮮の弾道ミサイル発射に対抗し、19日に戦略爆撃機を投入した共同飛行を実施した。金与正氏は談話で「最近、朝鮮半島地域で米軍の戦略打撃手段の動きが活発になっていることを明確に知っている」と強調した。

「われわれの安全に及ぼす影響を綿密に検討し、懸念があると判断した場合は相応のと対応に乗り出す」と続けた。

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北朝鮮、弾道ミサイル2発発射 日本のEEZ外に落下か

北朝鮮、弾道ミサイル2発発射 日本のEEZ外に落下か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2008X0Q3A220C2000000/

『韓国軍合同参謀本部は20日午前、北朝鮮が2発の短距離弾道ミサイルを発射したと発表した。午前7時〜7時11分の間に平安南道から日本海に向けて撃った。北朝鮮による弾道ミサイル発射は18日以来で2023年に入って3回目。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外の海域に着弾したもようだ。

岸田文雄首相は午前7時4分に関係省庁に(1)情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確に情報提供する(2)航空機や船舶などの安全確認を徹底する(3)不測の事態に備え万全の態勢をとる――の3点を指示した。

米国と韓国は18日の発射を受けて朝鮮半島周辺で戦略爆撃機を投入して共同訓練した。北朝鮮は米韓に対抗してミサイルを追加発射した可能性がある。自衛隊と米軍も19日、日本海上空で戦闘機と爆撃機が共同訓練した。

北朝鮮は22年に相次ぎ弾道ミサイルを発射した。韓国軍が探知した分も含めると年間の過去最多となる69発を撃った。

米韓は22日にワシントンで北朝鮮の核兵器使用に対処するための机上演習をする。米国が核兵器を含む戦力で同盟国を守る「拡大抑止」を巡る連携を確認する方針だ。春には大規模な野外訓練を含む合同軍事演習も計画する。

北朝鮮は米韓の軍事協力の動きを口実に、自国の能力強化のためのミサイル発射訓練を繰り返す可能性がある。

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