ウクライナ軍、ロシア軍の巡航ミサイルがNATO加盟国のルーマニア領空を通過した
https://grandfleet.info/european-region/ukrainian-russian-cruise-missiles-fly-through-nato-airspace-in-romania/



『ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は10日「ロシア軍の巡航ミサイルがNATO加盟国のルーマニア領空を通過した」と発表、しかしルーマニア国防省は「ロシア軍の巡航ミサイルが領空を飛行したという情報はない」と述べている。
参考:Российские ракеты залетели в воздушное пространство страны НАТО
参考:Минобороны Румынии не подтверждает информацию о российской ракете над своей территорией
再び「ウクライナはNATOを第三次大戦に引きずり込もうとした」と欧米諸国から批判されかねない
ロシア軍は10日朝に巡航ミサイルやS-300の対地モードを使用してウクライナ全土を攻撃、ザルジュニー総司令官は「黒海に展開する艦艇から発射された巡航ミサイルはモルドバを経由してルーマニア領空に侵入、ウクライナ西部のリヴィウ方面に飛んだ」と発表して注目を集めている。
出典:GoogleMap ザルジュニー総司令官が主張する巡航ミサイルの飛行コース(推定)
つまりウクライナ西部を攻撃するため「NATO加盟国のルーマニア領空をロシア軍は侵犯した」という意味なのだが、ルーマニア国防省は「ロシア軍の巡航ミサイルが領空を飛行したという情報はない(ルーマニア国境から35km離れた地点を通過)」と述べており、今のところ昨年11月のポーランド事件と同じ展開を見せているのが気がかりだ。
もしルーマニア領空の通過が誤報なら再び「ウクライナはNATOを第三次大戦に引きずり込もうとした」と欧米諸国から批判されかねないので、時間が掛かっても関係国(ルーマニア)に裏を取ってから発表すればいいのに、、、
出典:Moldova Ministry of Defense
追記:モルドバ国防省は「ロシア軍の巡航ミサイルがMocraとCosautiを通過した」と発表しており、ザルジュニー総司令官の主張と食い違いを見せている。当時ルーマニア空軍のMiG-21が2機飛んでいたため巡航ミサイルと誤認した可能性が浮上している。
関連記事:ミサイル問題、ゼレンスキーはNATO加盟国を第三次大戦に引きずりこもうとした
※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defense of Russia
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投稿者: 航空万能論GF管理人 欧州関連 コメント: 41 』
『 hogehoge
2023年 2月 10日
返信 引用
うーん恐らくだけれど、ウクライナや誰かが嘘付いているというより、
気象条件で電波の反射が遅延し、それでレーダーがより遠方だと誤差を表示して、
更にウクライナ当局はこの気象分の誤差を検証・修正せずにレーダーのみのそのままの数値で認識し、勘違いしている可能性が高いのではないかと。
19
あ
2023年 2月 10日
返信 引用
未だにロシア空軍相手に本土の航空優勢を渡さないウクライナ空軍を大いに馬鹿にした発言かと思います。
2
an
2023年 2月 10日
返信 引用
モルドバの首相が辞任したとのこと。かなり大事になってくるような気がします
20
匿名
2023年 2月 11日
返信 引用
もしウクライナの言ってる事の方が正しければNATOの結束は一瞬でガタガタになりそう
NATOどころか台湾もやばいことになりそう
3
マルマイン
2023年 2月 11日
返信 引用
何の影響もないと思う、万が一巡航ミサイルが無断で領空を飛んだとしてNATO諸国に被害が無いのなら精々抗議が相応の対応、これで過剰に動いてロシアを刺激したらそれこそNATO内で分断が起きる。
NATOはNATO加盟国の為の軍事同盟であって、ウクライナを助けるための組織ではないのだ。
29
匿名11号
2023年 2月 11日
返信 引用
巡航ミサイルは大気圏外を飛んでくるわけではないですからねえ。NATO圏の領土領空上を飛べば加盟国への攻撃と区別がつかなくなるわけだから、よほどの再発防止策がロシア側から示されない限り、NATOは強硬に対処せざるを得ませんよ。
被害がなければ抗議が相応などというのは昭和期の和風リベラルの発想です。
10
Rex
2023年 2月 11日
返信 引用
アメリカも領空内のスパイ気球撃ち落としたし、今は領空内侵犯というのは強固な対応をせざるを得ない状況。
皆ピリピリしている。
真実はともあれ事態が悪化した時のために準備はしておくことが必要かもな。
1
マルマイン
2023年 2月 11日
返信 引用
>よほどの再発防止策がロシア側から示されない限り、NATOは強硬に対処せざるを得ませんよ。
ウクライナを応援するあまり何が何でもNATO引っ張り出したい為の屁理屈にしか聞こえませんな
ウクライナのミエミエの意図に乗る間抜けはおらんと言うことですよ、何の為にウクライナ軍より遥かに高性能なAWACSを国境に付近に張り付かせていると思ってるんですか?
NATOからコメントが無いと言うことは実際に領空侵犯が無かったか問題視してないという事、いずれにせよ強硬に対処せざるを得ないなど願望にすぎません。
本気で支援するならNATOも乗っかってきたでしょうが、本音としてはそうじゃなかった、ただこれだけの話かと思います。
10
匿名11号
2023年 2月 11日
返信 引用
前提は元コメの
>「万が一巡航ミサイルが無断で領空を飛んだとして」
ですよ
まあ、中国同様ぬけねけと頭越しに飛ばしてくる可能性はもっと高いと思ってますけど。
4
』