中国共産党序列4位、台湾国民党副主席と会談
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM10BKL0Q3A210C2000000/
『【北京=羽田野主】中国共産党の序列4位の王滬寧(ワン・フーニン)氏は10日、訪中している台湾の最大野党、国民党の夏立言副主席と会談した。中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。2024年の台湾総統選を見据えて、両党が接近をしている。
王氏は会談で「断固として台湾独立勢力と外部勢力の干渉に反対する」と語った。台湾総統選を巡り、中国大陸と距離を置く与党・民主進歩党(民進党)の勢力拡大や米国の関与に強…
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『台湾総統選を巡り、中国大陸と距離を置く与党・民主進歩党(民進党)の勢力拡大や米国の関与に強い警戒を示した。
CCTVによると、夏氏は中台が「1つの中国」原則を確認したとされる「92年コンセンサス」に触れ「両党が堅持するように希望する」と話した。「台湾独立勢力に反対するという基礎のもとで、お互いの信頼と意思疎通を深めていきたい」とも述べた。
習近平(シー・ジンピン)指導部は「92年コンセンサス」を否定しない国民党が政権を奪還すれば、米台接近にくさびを打ち込むチャンスになるとみて支援に乗り出している。
1月29日には中国国務院台湾事務弁公室の報道官が台湾食品の大陸への販売に便宜を図る考えを表明した。台湾の国民党が要望していた内容を受け入れた。
2月9日には中国で台湾政策担当トップを務める宋濤・国務院台湾事務弁公室主任が夏氏と会談した。宋氏は福建省出身で、習氏とつながりが深い。夏氏を厚遇することで台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権に揺さぶりをかける狙いが透ける。』