バイデン氏、米中関係悪化を否定 偵察気球飛来で

バイデン氏、米中関係悪化を否定 偵察気球飛来で
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『【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は6日、米軍が米領空を飛行していた中国の偵察気球を撃墜した問題で米中関係は悪化するかと記者団に問われ「いいえ(No)」と否定した。気球飛来を受け「中国には米国が何をするかを明確にした。我々は引き下がるつもりはない。正しいことをした」と話した。

気球を巡る米中の見解は食い違う。米国は気球が「軍事施設を偵察しようとした」(高官)と断定する一方、中国は「民間の気象研究用」などと主張する。バイデン氏は中国を信用できるかとの質問に「信用の問題でなく、どこで協力し、どこで反対するかが問題だ」と答えた。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は6日、記者団に米中関係に関し「世界でも最も重要な2国間関係のひとつだとのバイデン氏の考えは変わっていない。米国は中国との紛争を求めていない」と述べた。気球の飛来を受けてブリンケン米国務長官は2月上旬に計画していた訪中を延期した。

米軍がアリューシャン列島付近の米領空に気球が侵入したのを最初に確認したのは1月28日だった。米アラスカ州を横断して同30日にカナダ領空を通過後、同31日に西部アイダホ州の上空で再び米領空に入った。

その後、飛行したモンタナ州には大陸間弾道ミサイル(ICBM)を運用するマルムストロム米空軍基地がある。4日に撃ち落とした偵察気球は南部サウスカロライナ州の沖合6マイル(約10キロメートル)ほどの米領海に落下した。

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バイデン政権』