米議会が定めた「USAI」というのがある。「ウクライン・セキュリティ・アシスタンス・イニシャティヴ」。

米議会が定めた「USAI」というのがある。「ウクライン・セキュリティ・アシスタンス・イニシャティヴ」。
https://st2019.site/?p=20840

『Mike Stone 記者による2023-2-1記事「U.S. readies $2 billion-plus Ukraine aid package with longer-range weapons -sources」。

    ロイターが火曜日聞き出したところによれば、米政府がまた20億ドルの対宇の追加軍事支援を決めたが、その中には、長射程のロケット弾が初めて含まれることになる模様。いよいよATACMSを渡すのか?

 米議会が定めた「USAI」というのがある。「ウクライン・セキュリティ・アシスタンス・イニシャティヴ」。総枠17億2500万ドル。もしここから大統領がカネを引き出して使う場合、それを現有の装備や中古武器の転送のために使ってはならない。必ず、米国内の軍需産業に新規に発注して製造させ、新品を納品させねばならぬ。そのような縛り。それでM1戦車の供給も年内には間に合わなくなってしまったのだ。

 ボーイング社とSAABか共同開発した新兵器「GLSDB」も新品発注になるはず。射程は150km。
 それより長射程の兵器としては、300km弱届くATACMS。

 ※新造ということは、また1年かかるわけじゃないか。どうも各国は、今から2年後以降のウクライナ関係の商売スキームを考え始めたようだ。半永久に自国企業が儲かるようなスキームを。さもないと国内政治で足をすくわれるからね。

 米軍の現有装備の中古兵器を他国に供与してやれる枠組みは「プレジデンシャル・ドローダウン・オーソリティ・ファンズ」という。これはしかし緊急事態の場合にかぎられる。

 ※有事となったら弾薬は米国からの補給をたのめばいい……などとのんびり構えていたわが国は、いかに危うかったか。まさしくウクライナが他山の石となってくれていると思う。』