2022年にウクライナは、西側諸国から「500列車」に積載された武器弾薬を受取った
https://st2019.site/?p=20838
『Defense Express の2023-1-31記事「Ukraine Has Already Received 500 Trains with Weapons and Ammunition Sent by the USA, Western Countries」。
2022年にウクライナは、西側諸国から「500列車」に積載された武器弾薬を受取ったという。
うち米国分は141列車。残りは他の諸国の物資だ。
これは米陸軍の鉄道補給専門家のトッド・エリソン大佐が、鉄道運営の国際年次イベントで語った数値。ポーランドのニュースサイトが報じている。
米本国から船積みした武器弾薬も、どこかの港で貨物列車に載せかえて、ウクライナ領土まで届けているのである。直接、貨物船でウクライナの港に揚陸したりは、していないのだ。
※その前に米本土内で、特定の港まで物資を内陸から延々と移送しなければならない。これにも主に鉄道が使われているはず。
今日でも、軍事貨物の鉄道輸送には「ディーゼル機関車」による運行が最も信頼ができる。しかし西欧の鉄道はほとんどが電気機関車なので、いざというときに、こころもとない。大佐はそれを強く感じた。
東欧の鉄道の問題は、ネットワーク密度が薄すぎる。これではNATOが東欧で露軍と対決するときに、大いに困るであろう。必要な軍需品を直ちに最前線へ届けられないのだ。
げんに、ウクライナ軍へ物資を速くとどけようとしても、鉄道で停滞してしまうのである。
ポーランドの北東国境へ集中する鉄路が疎なのも大問題だ。
欧州標準軌の1435ミリ・ゲージと、ソ連規格の1520ミリ・ゲージの混在もまずい。西側圏は1435ミリで統一すべきだ。』